こんばんは。ミステリ案内の稲葉の白兎です。旅とミステリーは相性バツグン!!
別に旅情ミステリが好きなわけではないです。
ですが、地理・風景・風土・民族にちなんだ描写が出てくると、
行ってみたくなる!
テレビドラマや舞台や映画で食べるシーンが出てくると、もうダメです。
それが食べたくなります。落語の『目黒のさんま』を聴いた日には必ず秋刀魚を買って帰ってしまいます。
それと同じで、
小説の舞台の場所に変に興味を持つ癖があります。
古くは鮎川哲也の鉄道ミステリ『下りはつかり』がきっかけでしょうか。
タイトルにまず惹かれました。
下り‥という時点で「はつかり」🚞という列車を使ったアリバイ崩しだな、とわかります。
『急行いずも』というタイトルもありました。これは『下りはつかり』より劣ります。
タイトルがまんまやないか!!
いずもって、出雲って分かるでしょ?
それに急行って‥特急より劣るイメージ。
でも『はつかり』は、特急なのか、急行なのか不明。
新幹線でないことは確かだけど。
読んだ当時はひかりとこだましかなかったので。多分。
東北新幹線が開通してなかった?
はつかりは、何の名前かよくわからない。
初雁?鳥の名前?それとも植物?
どこ走ってるかわからない。
まさにミステリ。
原作を、読んでがっかり。
はつかりは意外、東北方面の特急でした。
距離もそんなに長くなかった。
てか、この作品は長編ではなかった。アンソロジー。
内容は忘れました。
おいおい。
ただタイトルだけが私の中で一人歩きをしています。カッコいい!!ワクワクしました。
なんて言うか、思わせぶりなタイトル。
シンプルなのも良いです。
鉄道ミステリっぽいタイトルでありながら、
どこか抽象的で、これから何が起きるんだろうと思わせてくれます。
光文社でしたね。カッパノベルス。
当時、わたくしめが買うミステリは、国内は圧倒的にカッパノベルスでした。
前置きが長くなりましたが
あなたは、旅行って言ったら、現地で何をするか、それが目的で行きますよね?
温泉に入るとか♨️、観光スポットを巡るとか、写真を撮るとか、テーマパークで遊ぶとか。
テニスやスキーをするとか。
その時、泊まるホテルや旅館は、
ひどい所でさえなければいい!
そんな感じですよね?
食事が美味しくて、美味しくなくてもいいけど、
清潔できれいで、
ゴージャスでなくてもいいけど。
今回の旅行は、実は泊まるために行く旅行でした。
二階堂黎人氏の『人狼城の恐怖』という大長編ミステリがあります。なんと舞台はドイツとフランス。狼城と名の古城に10人くらいのグループが連れて行かれ、そこでジェイソンばりに人がバッタとバッタと殺されていきます。
それはいいとして、私は『古城』にワクワクしました。
別に古い必要はないんですが。
日本の城もいいですが、ヨーロピアンな城もカッコいい。住んでみたい。そんなホテルがあれば泊まりたい。
尖塔にいる動物は『狼』ではなく『兎』でしたが、雰囲気は出ています。
止まっている自動車は結構高級車だったりして、
近畿圏がほとんど。
名前はナイショ。でもすぐ分かりますよ。
白浜ではキングオブホテル。
スマホで調べた写真を見て、すぐ気に入り、
いても立ってもいられなくなり、
関西に行く計画を立てました。
南紀白浜。関西の熱海とも言うべきリゾート地。
しかし!
白浜での観光は一切せず、
ガイドブックは買いましたが。
チェックイン時間とほぼ同時に白浜の地に降り立ちました。
少しでも、滞在時間を長くするためです。
本当に泊まるために行きました。
ひと月前には乗るための旅行も計画してました。
ですがこの古城ホテルの存在を知ってからは、
こっちを先にしたくなりました。
で、両方取りました。(笑)
乗るためと、泊まるためと。
何に乗る?
某九州の観光列車。
某〇〇の森。
東の観光列車が『リゾートしらかみ』なら、
西の観光列車は『ゆ〇〇んの森』でしょうね。
