こんばんは。
稲葉の白兎です。
松本清張作品をはじめとするミステリー案内人です。
松本清張ベスト3といえば、
砂の器
点と線
ゼロの焦点
ではないでしょうか。
作品数も多いし
ジャンルも多いので
あまりランキング好きではないし
正確でもないし、
ゼロの焦点は、
自分の中では、重要度が低く、
他にも推したい作品があります。
でも、メジャーどころということで、
この3作品にしました。
さて、『点と線』です。
この作品を読んでわかったことは
二つあります。
一つは、松本清張センセは
鉄道オタク（笑）
そして、もう一つは
私こと、稲葉の白兎めも
鉄道オタク🚃
このタイトルの点と線は、
時刻表から来ています。
私、思うのですが
本当の鉄道マニアって、
時刻表が好きなのではないか。
鉄道マニアもだいぶ
安定の人気で
撮り鉄、乗り鉄、駅弁鉄
音鉄、葬儀鉄‥と
それぞれ重点を置くポイントがあり、
そこ以外は、
大して気にしないみたいな。
私の鉄道愛は、
子供の頃に乗った
長距離特急、
夜行列車、
夜行寝台特急の
乗車経験がモノを言ってる気がします。
6時間以上、乗ってるのですが、
不思議と
飽きた、しんどい‥という感想はなし。
降りる時には
一抹の寂しささえありました。
清張センセは
点と線は、偶然の発見からヒントを得て
トリック主体で書き始めたそうですが、
どちらにせよ、
鉄道が好きでないと
その発見もなかったかと。
鉄道の魅力は、
移動すること！
そんなの当たり前じゃん？
と、あなたは思いましたか？
移動は当時は娯楽だったのですよ（笑）
移動するだけでマル。
非日常感。
ゲームもお金もない時代。
特急という魔法の電車に乗って
ひたすら日本海側を疾走する
それが上野駅で
一回乗り換えるだけで済むという‥
お茶に冷凍みかん。
これは列車旅の必須アイテム。
お茶もミカンも
味だけで言ったら、
美味しくもないし、
ミカンなんて
別に冷凍でなくてもいいんだけど。
でも、
どちらも鉄道旅でしか
手に入らない。（笑）
そして
必須アイテムがもう一つ。
漫画雑誌。
車内を見渡すと
どうしても
自分と同年輩のよその子供に目が行きます。
アッ、〇〇読んでる‥！
トイレに行くフリして
雑誌名をチェック。
あの子たち、
どこまで行くんだろ？
自分の行き先は終点に近い駅なので、
ほとんどが手前の駅で降りるはず。
できるなら、なるべく長く乗って
くれないかな、と思ったものでした。
理由は、やっぱり気になるから。
同年代の人がなるべくいた方がいいし。
あるいは、
何かのキッカケでおしゃべりできたらいいな、
と思いました。
そうそう、列車は
究極の人間観察の場です。
山手線ではできません。
長く乗ってると
本性というか、個性は出るもの。
今では考えられないことですが、
座席で喫煙してる男性がいました。
子供の前で。
使った雑誌や新聞紙を
片付けずに降りる人。
目の前に大人がお菓子食べてると、
ひょっとして、
くれたりしないかなぁ
と淡い期待を抱いたり‥。
そうそう、同じボックスで降りた人の
漫画雑誌を手に入れて
喜んだこともあったっけ(o^^o)
あれ、置いていってくれないかなぁ（笑）
普段、口うるさい両親も
列車に乗ると
あまりやかましく言われないので、
その点も
特急に乗って田舎に行くのは
楽しかった
しかも、このイベントは
2年にいっぺんなので、
理由は汽車賃が高いから
余計にこの某特急いなほに
乗っての旅は貴重で楽しい経験。
自由席だったので
座れない事もあり、
新潟までひたすら待ったりして
あと特急には
お約束の車内食堂もありました。
ひたすら空くまで
行列について並んだりしました。
そんな思いでありついた席は
絶対、譲ってやんねえー
かなり粘りました。
車内販売も
車内食堂も、
大好き💕
車内販売か来ると、
何を持ってくるか
ワクワクして待ったものです。
歩くキオスクのように
何でもあったような気がします。
弁当だけじゃなく、
お菓子、おつまみ、お酒、新聞‥
お弁当、自分のとこに来るまで
売れ残っててくれるか心配したものです
まあ、そんなわたくしめなので、
『点と線』は、
時刻表トリックの話だと聞いて
読みたい！！
と思いました。
そして、
読んだ感想は
いろいろありますが、
ああ、このヒト、
鉄道がメッチャ好きなんだな‥
同じ匂いを、嗅ぎました
タイトルがなんと言ってもいいですね。
タイトルです。
中身のほうは、
それほどでもないというか、
大人の話なんで、
気に入らない所がいくつかありました。
私めが、この本を読んだ時、
特急あさかぜは
あったかどうか‥
すぐに、ブルートレイン
寝台特急ブームが来ました。
みずほ、富士、さくら、はやぶさ、
あかつき‥
いっぺん、東京駅から九州へ行く
寝台特急に乗ってみたいなあ
列車の席で食べる駅弁は
百倍おいしい。
列車旅こそ究極のぜいたく！
乗り鉄です。
家でよく大判の時刻表眺めてました。
特に『白鳥』『日本海』など、
長い距離の列車に憧れました。
それは、もちろん
出来るだけ長く車内に居たいから。
最近は
フェリーの魅力にハマっています。
知らない土地へ移動する
これ、ぜいたくです。
松本清張氏の地方の旅館の、
描写が好きです。
列車に乗り込んだ時、
宿に到着した時、
部屋を開けた時、
ワクワクしませんか？