こんばんは。

ミステリ案内の稲葉の白兎です。

通勤時間を利用して、
「呪殺島の殺人」新潮社

を読んでいます。

前半、二度目の殺人事件が起きました。

被害者は警察官。
孤島で殺人事件が起こり、
警察に連絡したところで

嵐の
あるいは
絶海の孤島と化してしまいました。

というのも
その被害者の別荘に行くには
連絡橋を渡らないと行けない。

その前に通報を受けた警官が出動しましたが
橋より中で木の枝に腹を刺され
死んでいました。

不思議なのは、彼が乗ってきたはずのパトカーが
ない。
そもそも徒歩で来たのか車なのかはわかりませんが

車が近くにないというのは妙です。

この警官を呼んだのが被害者と親戚関係にある紅玉という女性ですが、
警官とは同級生。

赤江島は無人島ではないので
八つ墓村とか獄門島のレベルですね。
事件関係者がその島の同級生というのは、
あっても当然ですが、

たまたま運悪く
犯人に殺された警察官というだけではなさそうな
気がします。

まあ、だんだ面白くなってしました。




ただ、どうにも主人公の
記憶喪失の割には昼行灯のような
間延びしたキャラクターがどうにも
不可解かつ不愉快。

というのも、
記憶喪失した割には
第一殺人容疑者にされているのに

緊張感のかけらもない

この人、自由な人だなあ
〇〇な子だなぁ
あれ、この人、キャラ変したよ

と若者言葉満載。
記憶喪失なのに、なんでエ
それこそキャラ立ちしてるのが
おかしいです。

普通はもっとニュートラルかつ無機質になるのでは?

わざと笑いを取るようなギャグ仕立てになってます。

それがこの小説や事件にとって欠かせないものなのか、単なる作者の趣味や若者チックに仕上げてるだけなのかは
最後まで読まないとわかりません。
後者だったら、ものすごくイヤだなぁ。
ゾンビよりはましだけど。
いえ、だんだんゾンビの出てくるアレに似てきた気はします。

登場人物が芝居じみてるというか
漫画っぽいですね。

新政という人物なんか、
それっぽいですね。
彼のように、多少強引で

短気で腕力の強そうな人物がいないと、
話が回らない、
必要性のあるキャラクターなんでしょうね。
アクションが大きいですからね。

三番目の犠牲者になったりする可能性もあります。


それでは読書の続きに入りますので、また次回