ミステリ案内の稲葉の白兎です。
今日から6月。緊急事態宣言も解除されて
気分一新。
久しぶりの初めて読む作家さんのミステリー。
「呪殺島」
おどろおどろしい名前の島およびタイトルでありますが、
中身はライト。
かるーいですね、タッチが。
そこかしこに現代っ子のノリが満載。
あんまりそういうの、
得意ではないですが、
結局は内容次第でしょうね。
案外、ベテランの綾辻さんも
最初はこの作品のタッチと似てたかも。
大学生が主人公となると、
どうしても今どきの若者言葉や思考が満載になりますね。
例えば、いきなり
『この人、僕のことさっきからディスってる』なんて
表現が出てきて、
クラクラしてしまいました。
読んだのが私だからよかったものの、
ライトノベルかコミックスのようなノリに
ついていけないというか
同世代の本格ファンは引くはず。
まあ、ゾンビが出るよりはマシですから。
あらすじは赤江島で起こる密室殺人。
容疑者は7人。
赤江の一族は、全員名前に色が入っている。
紫宝
真白
紅玉‥
これって「虚無への供物」の登場人物もそうでしたね。
当時はその名前がなんか素敵だなぁと思いましたが。
紅次郎とかね。
印象に残りますね。
それぐらいならパクってもバチは当たらないけど。
リアルさのかけらもないキラキラネーム。
殺人は意外と早く起きた。
主人公ともいうべき人物が被害者と一緒に
密室で血溜まりの中で気を失って発見されれば
普通に第一容疑者です。
不思議なのは、
本人は記憶喪失になってて
被害者をはじめ、すべての登場人物と
自分の行動にまるで記憶がないという‥
この人が犯人だったら
つまらなすぎなので、
多分この人は誰かのってか
犯人のスケープゴートなんでしょうね。
まだ4分の1程度なので
今のところ
密室や島にしても目新しさはないです。
呪殺島‥
ミステリだからいいけど
こんな名前の島、あったらおかしい。
獄門島
八つ墓村
人狼城
兵隊島
普通に招待されたら
断ります。
気持ちが悪い。
なのに何でみんな行くかなあ。