こんばんは。
ミステリ案内の稲葉の白兎です。
ミステリもですが
それに付随する歴史物も好き。
松本清張の歴史短編は
めちゃくちゃオススメです。
というのは、
キャラクター造詣が上手い。
他の人がそこまでやらないツッコミがすごい。
例えば
西郷隆盛
徳川家康
短編を読めばわかりますが、
徳川家康のことをここまで陰険に描く人も珍しい。
どちらかと言うと
作者は家康タイプだと思うのですが
「特技」
「山師」
など、
家康を意地悪く描いてます。
いいですねえ!
ま、これは氷山の一角で、
松本清張の時代小説、歴史小説には
今年の大河ドラマ「麒麟がくる」の登場人物も含めて
実に様々の歴史人物が
短編の主役になっています。
有名どころでは
戦国武将に限定すると、
福島政則
本多正信・正純親子
石川数正
安国寺恵瓊
佐々成政
細川忠興
毛利元就
黒田官兵衛
武田信玄
「麒麟がくる」で言えば
斎藤道三
細川藤孝
足利義昭
豊臣秀吉
などですね。
ところで
先週「帰蝶のたくらみ」
では
後の豊臣秀吉になる木下藤吉郎が初登場。
演者は佐々木蔵之介。
えーー!
藤吉郎らしくない
背が高い
二枚目
歴代秀吉で一番しっくりきたのが
竹中直人さんの秀吉。主役でしたが
あとは香川照之。
「利家とまつ」
西田敏行
「おんな太閤記」くらい。
そう言えば武田鉄矢もやりましたね。
佐々木蔵之介さんはサルとあだ名された秀吉とは
程遠いルックス。
キャラクター的にも
私は勝手に佐々木氏は神経質そうに見えます。
豪快で人たらしな秀吉と
これまた程遠い気が‥
でも敢えてギャップというか
今までとは違う秀吉を披露して
くれるのかもしれません。
だいたいそれを言ったら
モッくんの斎藤道三だって
イメージに合わない。
でもこちらの想像を凌駕しました。
演技力が素晴らしい。
道三は、松本清張の小説では
なかなかの美青年だったらしいですし。
織田信長の染谷将太
これも今までの信長と全く違います。
ナイーブすぎる。
しかも小太り(笑)。
出演者の大半が
イメージと違う役を演じています。
土岐氏の尾美としのりもなかなか
よかったです。
先週の経過からいくと
お役御免かもしれないですね。
初回こそ
大河ドラマ常連の人が少なくて
地味だなあと思ってましたが
高橋克典さん
伊藤英明さん
村田雄浩さん
石川さゆりさん
もなかなかよろしい。
代役の帰蝶役の人も良いです。
この人のほうが、元々のキャストより
断然いいです。
光秀の嫁・ひろ子役の人
これも、私の考えていたひろ子像にかなり近いです。有森也美が演じてたひろ子のイメージですね。
上品で、病弱で、光秀大好き💕オーラ満載の嫁
最初に出てきた東庵先生のところの少女が
光秀と結婚する嫁役かと思いましたが、
あまりにも庶民的すぎて、ちょっと違うなあと。
やっぱり違いました。
ホッ。
ということで
手足の長い佐々木蔵之介氏にも
面白い型破りな秀吉を期待してます。
サルに近づいて欲しいです。(笑)