こんばんは。
ミステリ案内の稲葉の白兎です。
12月より、
映画を立て続けに見てる気がします。
蜜蜂と遠雷
永遠の門
屍人荘の殺人
そして
「帰ってきた寅さん」
前記の3作品が
イマイチ自分の中で
ハジけきれなかったのですが
この寅さんは違いました!
心底面白かったです!
それほど期待してなかったのがよかったのかな。
何しろ、観る動機が
後藤久美子ですから。
大人になった後藤久美子を
ほとんどオバさんですけど
見てみたい!!
それだけで行きました。
むかーし彼女がマドンナ役で
この作品に出てたのを鑑賞してます。
相手は寅さんではなく
甥の満男でしたけど
果たしてどれだけ
美貌が健在なのか⁈
満男は何やらベストセラー作家に
なってました。
結婚もして大きな子供もいました。
もっとも
話はその奥さんが死んでしまって
七回忌の法事から始まりました。
さて、
満男のヒット作を記念して
出版社がサイン会の催しを企画。
その出版社の女性編集者が
露骨に満男に気がある感じ
満男は
今のところ
ソノ気はなさそう。
彼にとっての女性は
死んだ奥さんと
初恋の相手・泉ちゃんだけのようで。
泉ちゃんとは
後藤久美子。
そのサイン会場に現れた後藤久美子。
ときおり出てくる若き日の泉ちゃんことゴクミの
回想シーンに比べて
変身具合が著しかった。
色が黒すぎ
痩せてるせいか
露骨に年取った感あり。
それでも
現在だけ見れば
普通にキレイな人
美人すぎる人。
こんなにキレイな子と恋愛したら
トラウマになりそう(笑)
そういえば
満男の泉ちゃんとのラブシーンの
ユメ落ちからドラマが始まったんだっけ。
なんだ、ユメか。
露骨に残念がる満男。
プラトニックに終わった2人です。
2人とも割とぎこちなく
互いに遠慮してました。
大人になっても
水くささが抜けず。
それにしても
過去も現在も
ゴクミの泉ちゃんはなぜ
こんなボーッとした満男が好きなんだろう???
自分の美貌に無頓着なのか?
満男は顔も良くなく
アタマもよくなく
性格だって爽やかじゃない。
素朴で不器用な感じがいいのか?
いくら寅さんの周りの大人たちが素晴らしくても
満男はただのボンクラにしか見えない!
青年の時も
中年の今も。
だからゴクミの積極性が
妙に映るんですわ
まあ、でも
ゴクミ、演技頑張ってました
そんなにヘタではない。
某映画をビデオで見たとき
あまりの演技のヘタさに
最後まで見ることができず‥
つまんなくて見るのやめたのは
内容にも問題があったのかも。
天は二物を与えず
という古いことわざを思い出しました。
外国帰りという設定なので、
彼女の硬い演技も割と自然体で
よかったです。
空港でのキスシーンはおいおい!
となりましたが
意外にも満男はさめてまして
そこも「えっ」でしたね。
何考えてんだろ、この男。
軟体動物みたい
脇役となってしまった寅さんでしたが
渥美清
ウマイ!
完全に寅さんそのもの
自分の中に完全に
別の人間を産み出してる感じ。
実は寅さんが画面に登場してから
終始泣きっぱなし
こんな映画は生瀬勝久主演の
タイトルは忘れたが死後の世界に行く話以来。
別に寅さんのフアンじゃないんだけど
感情という感情が溢れちゃいます。
原点?
寅さんはメロン一つでムキになって
皆を困らせた
為にならないアドバイスをしたり
無茶苦茶だけど
ストレートなところが
寅さんの魅力。
みんなを安心させる力がある。
この人が中心にいると安心。
不思議なヒトだ
映画では寅さんは
行ったきり音信不通で
特に死んだことにはなってなかったです。
さくらと前田吟がくっつくエピソードも
入っててよかった。
馴れ初めを知らなかったので。
歴代マドンナでは
吉永小百合が可愛いし、
インパクトでは
本編に出てきた浅丘ルリ子。
意外とキレイなんだなあ。
夏木マリの落ちぶれ感もよかった。
一番、演技・演出が気になったのは
満男の娘。
ちょっと出来過ぎ。
てか完全に不自然
それを除けば
また劇場に足を運びたくなりますね。
過去の作品を見たい
今にない風景がここにはある!!