こんばんは。

稲葉の白兎です。

恩田陸原作の映画「蜜蜂と遠雷」
を観た2日後、
またしてもゲージツをテーマにした作品を見ました。

蜂蜜と遠雷🍯だと思っていたら
蜜蜂と遠雷🐝。

チケット売り場で「蜂蜜と‥」と間違えたタイトル名を口にしてしまいました。
でも全然問題なかった。

これはピアニストの話。
つまり音楽。

今日のは


絵画。


ゴッホの生涯を描いた作品。


「永遠の門」


場所はオシャレ過ぎて死にそうな

恵比寿ガーデンプレイス。

の施設内の映画館。


主演はウィレム・デフォー。


ハリウッドのロングランナー的存在。

かなり長いこと常に一線級の活躍をしています。


つまり彼が、炎の画家「フィンセント・ゴッホ」の役。


自画像に似てなくもない。


あれ、ゴッホって確か37歳で死んだはず。


それを、60の俳優がやってていいのかな


画面のお顔がシワだらけで、

37歳には見えない😅。


まあ、でも、少しは似てるからいいや。


ピアニストの次は絵描きの話。

それもアマチュアの。

ゲージツ尽くし。


医者や神父との会話がメインだったです。

つまり、あまた作られたゴッホの映画の中でも

心理にスポットを当てたということ。


途中、劇中劇ならぬ

作中絵画が出てきます。

「ひまわり」に、「星月夜」に、「ガシェ医師」に‥。

その中に「えーっ!?」という作品がありました。

畑でウサギが2匹、走り回ってる絵。


すごく可愛いです。


ゴッホらしくない。


この動物がかろうじて「ウサギかな?」と思える程度。

どことなくマンガチックでほのぼのとしています。


療養所で面談した神父が

この絵をメチャメチャにけなしまくる!

「醜い絵だ」と言い、一刀両断。


醜いとは‥‥。😱


ゴッホの絵で初めて見ます。

ウサギの飛び跳ねてる絵。


鳥獣戯画か!


もちろん、本物のゴッホの絵。

「二羽のウサギのいる畑」


ところで松本清張も

ゴッホが好きで(多分)


長編「詩城の旅人」という晩年の作品は

南仏プロバンスが舞台!


ゴッホゆかりの地で駅伝開催を!!

と、日本人新聞記者による駅伝誘致の話が

出てきます。


松本清張センセは、

アルルの人は生前ゴッホを変人扱いして、

彼を追い出したくせに、


死んで有名になると手のひら返して、


今じゃゴッホゆかりの地だと言い張り、

観光の目玉にしている市民に痛烈な批判を

新聞記者に言わしめています。


それ以外にも

長編傑作「天才画の女」に

ゴッホの話は出てきます。


要は、第二のゴッホ発掘でお金儲けをする話。


お金が絡むと

ゲージツも何やらうそ寒くなるお話です。


今回の映画は 

フィンセントのピュアさに焦点を当て、

批判を恐れず

ひたすら自分と向き合って

絵にそれを込めると。


そして、拳銃自殺は、

実は他殺だったという独自の解釈のもと、

彼の生涯を終わらせています。


意外と人がたくさん出てきましたね。


仲違いをしたゴーギャンから来た手紙を

中身に感動して読み続けるフィンセント。

ピュアです。