こんばんは。

稲葉の白兎です。
ミステリの案内をしておりますが、

マイブームの都バス乗り継ぎ旅。


都バスで乗ってない23区は
もはや大田区だけ。

年内には片付けたいところです。

錦糸町から青戸車庫行きに乗り葛飾区達成。
墨田区、葛飾区、台東区をぐるぐる回りましたー

最後は上野広小路。

地下鉄都営大江戸線があります。

カラオケ、カメラ屋、ABAB(アブアブ)などがひしめくメインストリート。

飲食にもレジャーにも困りません。

そんなことは、
ミステリに関係なくて
どーでもよろしい。

Yの悲劇です。

有名な古典ミステリ。

必ずや上位にランキングされます。

読んで損はない。

作者はアメリカ人。
舞台はワシントンスクエア。

ハッター家。

化学者である、気の弱いハッター家の主人が
海の溺死体が上がったところから物語は始まります。
自殺。

遺書あり。

ヨーク・ハッター。

波田陽区じゃないですよ。(笑)

その自殺から2ヶ月後、
長女の毒殺未遂事件が勃発。

Xの悲劇と同じメンバーが
警部、検事、探偵がコトに当たります。

そして毒殺未遂のさらに2ヶ月後
ハッター家で殺人事件。

夜中に女主人エミリが
マンドリンでぶん殴られ、終了。

マンドリンです。

凶器はマンドリンです!!

軽いし、角張ってないし、
なぜ犯人はこんな変テコなモノを凶器にした!?

それは、その部屋にあったものではない!

図書室からわざわざ持ち出したモノです。

わざわざがミソ。

現場の部屋には他に凶器として
便利なものがいくつもあったのにもかかわらずです!

例えばブックエンド。

どうしてもマンドリンでなければならなかった
理由がありそうです。

そして、ヴァニラの匂い!

被害者と一緒に寝起きしてる長女が
眼の見えない人。

違和感を感じて目が覚めると、
ちょうど犯行に出くわし

犯人に触ってしまいました。

そして、その時
ヴァニラの匂いがしたと

マンドリンだけでなく
ヴァニラも超不思議。

テレビドラマ化された時は
マンドリンがバラライカになってました。

バラライカは三角。

ヴァニラの匂いのするものを
これでもか、と調べまくり、探し回る
探偵ら3人組。

しかし、どこにもヴァニラはないのでした。

バニラエッセンスでも、
アイスクリームでも
お菓子でも
香水でも化粧品でもない。

蘭の一種で、
ヴァニラの匂いがする花があったらしいけど、

ついぞ現場からヴァニラの匂いのするものは
出てきませんでした。

絶対、犯人が持ち込んだとしか
考えられません。

狂気の沙汰とはこのことです。

なぜマンドリンで殴るのか、
なぜ犯人はヴァニラの匂いをさせていたのか!?

この、特にヴァニラの手がかりアイテムは
気に入りましたよ