こんばんは。
土曜日はこんにちは。
いつものミステリ案内の稲葉の白兎です。
ミステリ三大傑作は
❶そして誰もいなくなった
❷Yの悲劇
❸アクロイド殺害事件
‥稲葉の白兎の主観です。あしからず。
イギリスが2つ
アメリカが1つ🇺🇸
でもイギリスは同じ作者です。
❶と❷は、自分の中で甲乙つけがたいです。
犯人の予想のつかなさが勝利のポイントでしょうか?
あなたがどの程度ミステリに詳しいかわかりませんが、
ミステリ=火曜サスペンス劇場とは違います。
ミステリ=本格推理
殺人事件という問題が出され、
犯人という証明をします。
読者が、犯人を当てられない前提で、
作者は問題を出します。
難しすぎてもダメ
簡単すぎてもダメ
イギリスの2大傑作は、そのへん
ギリギリの寝技を使ってます。
これ以上のクオリティの問題編は後世に
出現したような、しないような‥
Aが殺され、B.C.Dのうち、Cさんが犯人で
驚きました。
まさか動機が〇〇にあったとは‥。
❶は、きっかけは孤島への招待状。
犯人がわーるいコト考えてて
自分以外の約10人の招待客を
コロス予定。
知らない人からの誘いに現代人は
どんな美味しい文句が書き連ねてあっても
ノコノコ出かけたりしないと思いますが
島の名前はインディアン島。
最近、コレ「兵隊島」だそうです。
差別の問題から変更になったそうです。
兵隊さん‥
アンデルセンかよ!!
小道具に使われる10体の人形。
兵隊の人形は可愛いと思いますが
島の名前まで「兵隊」にしなくてもよいのでは‥
ふつうに兵隊島ってキモくないですか?
硫黄島みたい。
兵隊島ステキ!😍
なんて思いますかねエ。
招待客の中には若い女性もいるのですよ。
まだ見ぬ招待主オーエン氏に心をはせるシーンで
兵隊島ステキ💗なんて思うかしら?
私ならソッコー破り捨てます(笑)
広島の「うさぎ島」ならいいですけど。
🐇 🐇 🐇 🐇🐇🐇🐇 🐇🐇🐇
冗談はさておき
「そして誰も‥」の後継者は
綾辻行人の
「十角館の殺人」。
これはスゴイ!!
有栖川有栖の「孤島パズル」もなかなかいいですが、
本家に比べて
スリルとサスペンスに欠ける
話が長い
狂乱怒涛の意外性にも欠ける
これはどちらかというと
「Yの悲劇」的な証明問題です。
このヒト、エラリー・クイーンのマニアなので。
島といえば
「獄門島」がありますね。
これは横溝正史の
国内ナンバーワン的な大傑作ですけども
でも孤島ではない。
村です。
孤島=クローズドサークル
閉じられた空間。
ワクワク
犯人による貸し切り状態ですね。
科学捜査とか
ケータイとか
そういうの、
本格ミステリや推理には邪魔なだけなんですよ。
指紋で犯人わかるの
ヤじゃないですか!
小説にならない。
それは警察小説。
松本清張センセだとコッチのほうですけども。
なんていうか
本格ミステリとは
長い推理クイズごっこみたいなものです。
推理クイズを長くしたもの。
キャラクターを作って
味付けしたもの。
手品をキャラクターに置き換え
文章化したもの。
だからタネはシンプルで、
いかに読者をミスリードするかですね。
伏線張らないと
インチキと言われてしまいます。
ひとりよがりです。
伏線=ヒント。
作者は偉大なるコンダクター。
そして、
これ、すごく大事だけど
リアリティー。
兵隊島という名前を出して、
何人が乗っかるでしょうねぇ。
インディアン島のほうが
ロマンチックだったと思います。