こんばんは。
松本清張をはじめとする
ミステリ案内の稲葉の白兎です。
今日は、新天皇のパレードがあった皇居付近とは微妙に離れている日本橋で
落語を聞きました。
「真田小僧」
めっちゃ面白くて笑いました。
前座さんが話したんですけど
真打よりネタが面白かったです。(笑)
ませた子供が小遣い欲しさに
父の心理を逆手にとって
「続きが聴きたければ、二銭ちようだい」などと
小遣いをせしめる話。
サザエさんで言うと、
カツオがマスオに対してやりそうなことです。
上手くけしかけて
「兄さん、姉さんには内緒にしててあげるよ」
あのパターンですね。
落語に出てくる子供の中で
おそらくNo. 1の知能派で技巧派です。
「初天神」の子供の、年齢を少し高くして
ズル賢くした感じ。
さて、
明日は都バスの塗りつぶしの旅に出るため、
資料を手に入れるべく
神保町に寄りました。
朝から計画的に回ろうと思います。
どうなりますやら。
最初に攻める場所は
新宿か、品川か、板橋か、練馬。
練馬と言えば
松本清張「地の指」。
ハッキリ言って、
どーでもいい謎を、
殺人ですけど、
刑事や、タクシー運転手が
あーでもない、こーでもないと
攻めるお話。
最初に銀座のバー「クラウゼン」が
出てきたときは
長編「彩り河」を思わせる
華やかなオープニングだったのですが、ね。
主題は
銀座でもなく
ホステスでもなく。
精神病院。( 医療モノではない!!)
都庁の衛生課の職員のキナ臭い行動。
たまたま、そのイケメン衛生課員と
愛人のホステスを乗せた
タクシーが殺人現場を通りかかって、
現場を見に途中下車した客を
殺人被害者と何か関係があるのか
タクシー運転手が邪推するのです。
さて、本日のブログのハイライト。
晩年の作品「彩り河」(いろどりがわ)にも
前半、タクシー運転手に似た、
地味な職業の描写があります。
映画にもなり、若き日の真田広之が出ています。
最初に出てきたのは
高速道路の料金所で働くロートル。
また、その描写がすごく克明なんですわ。
ただの目撃者ではなく
「地の指」のタクシー運転手・三上のように、
主人公的な扱いをしています。
料金所の職員がメインキャラクターとして登場するなんて小説は
「彩り河」が初めてです。
そして舞台は改めて夜の銀座へと移ります。
ここにも名物が登場します。
ポーターの"ジョー"
これが真田広之。
ジョーは一見好人物のようだけど、
敵か味方か、組織側か個人プレーヤーか
ちょっと謎めいています。
彩り河も最初は面白かったのですが、ね。
後半、精彩を欠いてきまして‥
地の指より
めちゃくちゃな話になっております。😅
派手で面白そうな雰囲気はあったんですけどね。
まあ、とにかく
清張センセは
時々、珍しいものにスポットを当てるなあ、
と、ふと思ったりします。
高速道路料金所の通行券を発行するおじいさん。
描写が妙に詳しかったので、
取材したんだろうなあ‥。
悪い登場人物は
必ずしもセンセお得意の
大学教授、弁護士、新聞記者、医者
ばかりがメインではないということです。
