こんばんは。

ミステリ案内の稲葉の白兎です。

舞台「仮面山荘殺人事件」の
興奮が冷めやらないこの頃。

「驚いた」「ビックリした」が薄いミステリーは普通に忘れます。

大人になってから読んだものは
なおさらです。

少なくとも
舞台「仮面山荘‥」は驚いた。

本人は、過去に読んだつもりで観劇に臨みましたが、
内容に全く覚えがないこと、
記憶が少しも蘇らなかったこと、

のちに作者・東野圭吾に
これとソックリなタイトル作品が複数あることがわかり、

実は読んでなかった!!

読んだと思ってたのは別な佳作。

という白兎史上、前代未聞の失敗?

失態ではないです。
誰にも迷惑かけてないので(笑)。

で、別に過去に読んだとか読まないとか、
覚えてるとか、覚えてないとか、
もうそれは、どーでもいいことです。

問題は、
仮面山荘殺人事件が傑作だったことです。

舞台だったから良かったのか?

それは大いにあるかもしれない。
ビジュアルによるインパクトは侮れません。 

「検証」のためロビーで買った原作本を
パラパラめくると、
一言一句、舞台と一緒。

この作品を要約すると、
完全なるクローズド・サークル

製薬会社社長の別荘に集まる家族と招待客。
そこへ銀行強盗2人組が押し入り、籠城。
2日目の朝、
1人が殺されてました。
銀行強盗が犯人ではない様子。
しかも、強盗のいることを外部に知らせる作戦が、ことごとく失敗。

内部に裏切り者がいて、

駐車場のSOSの文字が消されたり
停電のタイマーが解除されたりと

ある種の密室状態をキープしたかったということ。




舞台を見た最初の感想は

これはアガサクリスティーの名作
オリエント急行の逆バージョンだ!!
🚝

中にはこれを
アンフェアと呼ぶ人もいます。
書評を読むと多いです。

しかし、
私的には全然セーフです。

驚かせてくれれば
大抵はセーフ。

作者の意図によりますが、
姑息でなければ構わない派です。

てか、
今まで
これはインチキだ!
ぺてんだ!

と思ったことがないです。
多分。

アクロバットに関しては称賛派です。

そのテがあったかーと
素直に驚くほう。

むしろひたすら驚かしてくれ
驚きたくて読んでいるのだ〜!

腹が立ったのは
江戸川乱歩の「孤島の鬼」の前半部分

密室トリックと
海辺の殺人の真相には
ガッカリでした。

メインはそこではないので
まだよかったですが。

逆オリエント急行なんて言ってますが、
実は本家本元のオリエントは完読してないです。

小学生の時に手にしましたが
容疑者のあまりの多さ、12人です!
しかも外国人。
で、途中で挫折。

てか、殺人事件起きる前から
もう、話について行けず‥。

そのうち、犯人バラす系の
名探偵登場だか、なんだか
ミステリ紹介の本で、
トリックをバラされました。

名作は早いうちに読め!
という教訓。