こんばんは。
この看板写真はロビーで撮影。
ミステリ案内の稲葉の白兎と申します。
昨日は、池袋のサンシャイン劇場で
東野圭吾原作の「仮面山荘殺人事件」を
観てきました。
これは舞台です！
ライブです。
この看板写真はロビーで撮影。
光の反射で、俳優の顔が消えているという怪奇現象。
800人ほど入れる劇場は
ほぼ満席。
たまたま、金曜日にサンシャインシテイーのポスターを見て、
「観に行くか！」と決断。
嘘です。
ポスターが貼られたのは9月の中旬ころ。
どこかで聞いたことのあるタイトル！
と思いきや東野圭吾の本格推理小説。
過去に読んだけど、
内容忘れたから、
観るほどの価値はないんじゃないか？
いや、
内容忘れてるんだったら、
逆に犯人知らずに推理を楽しめるんじゃないか？
池袋のホテルメトロポリタンでお盆に行われる
恒例の
ミステリーナイト
アレと比較してどっちが面白いか
検証するのも悪くない。
でも、
時間もお金も無いぞー💵
いや、観ないと一生後悔するぞ。
公演スケジュールを見ると、
なんと！
金曜の夜と土日しかない！
あとは大阪、新潟と巡業で
もう東京には戻ってこない。
(￣◇￣;)
えーい、観てやるか。
さすがにその日の夜はやめて
翌日の土曜日の昼にしました。
もう、チケットがほぼ完売している
黄色信号。
チケットぴあで🎫買いました。
そして
観劇。
ギリギリのところで買ったせいか、
最上階の後ろの席。
本多劇場より小さい気がしました。
推理劇は初めて。
ミステリーナイトの推理劇は、
問題編を1 時間見るだけ。
セットもチャチ。
大道具に関しては学芸会、文化祭レベル。
演技は一応プロだけどね。
でも、むかーし下北沢のスズナリ劇場で、
たまたま観た舞台が
ザ・殺人事件を扱ったモノで、
ビックリしたわー。
舞台って推理劇もできるんだー。
とにかく鑑賞。
最初、主人公男性のモノローグから始まって、
ゲッ、わざとらしいと思ったのは最初だけ。
いざ、別荘である仮面山荘が出てきてから、
関係者一同揃って
わざとらしい台詞は気にならなくなった。
てか、
よく、あんな膨大な台詞を噛まずに
早口でハッキリ喋れるなあと感心。
遠目にも1人男性で四、五十代の役者がいました。
成人女性の父親役だから
若い人にやらせるわけにはいかなかったんですね。
どこかで見たような気がしましたが、
チラシが手元になかったので、誰だかわかりませんでした。
あとでチラシを見て、
辰巳拓郎とわかった時の衝撃！！
結果はですね。
面白かった。
どんでん返しあり、
犯人の正体もそこそこ驚ける。（笑）
完全にのめり込みましたが、
不思議なのは、
全く記憶にないこと。
これだけのどんでん返しをさせられて
記憶にないとは？
よほど原作はライトなタッチだったのかな？
登場人物の名前にも
全く反応できませんでした。
江戸川乱歩だと、
名前も特徴があるので
結構覚えていられます。
松本清張の短編「陸行水行」の
古代史オタクの主人公が
「浜中」だったことを
まだ覚えています。
江戸川乱歩の「暗黒星」の依頼人が
一郎という名前だったことも覚えています。
一郎なんて、特徴のない名前を覚えているというのはどういうことか？
名前が珍しいか、
ありふれてるか
あんまり関係ないということですね？
なのに仮面山荘殺人事件は、
登場人物の名前にも、
物語にも
トリックにも、
まるで記憶にないのです。
もしや、
読んでない！？
そんなバカな！！
でも、著作に
「白馬山荘‥」
「ある山荘で‥」
という似たようなタイトルがあるではありませんか！
そっちと勘違いしてたかも💦
これはこれは‥私としたことが
観劇後、ロビーで原作も買いました。
レストランでパラパラとめくりました。
うわぁ、舞台のセリフとほぼ一緒。
てか、
原作までまた買い直して読んでみても
記憶が全然蘇らない！
さては他の「山荘」と付く別作品と
取り違えた可能性が高い
どっちにしても、
記憶にないということ。
東野圭吾さん、
アンタの小説の題名、似すぎ。
紛らわしい。
あー、しょうもないことを人のせいにしてしまいました。
まともな推理ありの
犯人探しがメインの
ちゃんと本格仕立てになってました。
東野圭吾は「むかし僕が住んだ家」が
すごく面白かったので、
認知したのですが、
まさか人気作家になるとは、ねえ。
「むかし僕が住んだ家」は、
犯人探しではないんですよね。
猟奇モノ？
ゴシックロマンです。
それにしても、
推理劇‥いいですね
今まで、この作品が舞台化されなかったのが不思議なくらいです。
期待しなかった分、
面白くてトクしました。
こういうパズラー、
あまり今は書いてないんだろうなあ。
と思いつつ、
少し著者を見直しました。