こんばんは。
午前中なのにこんばんは。
ミステリ案内人の稲葉の白兎です。
ひょんなことからホラー作品について
語りまくってますが、
自分って結構ホラーが好きだったんだと気がついたというか、思い出しました。
遅いというか、マヌケというか。
子供の頃なら誰しも怖い話に惹かれてますよね。
親戚の家で泊まった時に聞いた寝る前のヤマンバの話。
これが大ヒット!!
毎晩おねだり。ヤマンバの話。
学年雑誌の付録にあった世界中のミステリ話。
●アダムスキーの宇宙人
●バミューダ魔の三角地帯
●ノストラダムスの大予言
●リンドバーグ事件、プジョー事件‥‥
まじめなやつからオカルトまで、
さすがに雪男やツチノコはなんだかなあと思いましたが
この本で稲葉の白兎めの好奇心は
発動したといって良いですね。
さて、有難いことに
昨日の松本清張ホラー作品ブログが好評でした。
てか、松本清張とホラーが
自分の中であまり結びつかなかつたです。
そうか‥
もともと清張センセの作品にはホラー要素もあったんだ‥。
言われてみれば作品は結構サイコホラーだったりしますね。
視点の問題ですね。
どうも、「ホラー = スプラッター」という
自分の固定概念があるようで。
松本清張は超常現象に興味を持つタイプではないので、よけいに結びつきませんでした。
トラウマになりそなラスト
てか、なってますけども(笑)
ベスト3は‥
長編では、
けものみち
告訴せず
黄色い風土
FOOD
コレ、やってみたかったんです。
上記の2作品は
わりと有名なんで
テレビや映画になりましたから、ここでは言いません。
黄色い風土です。
このラストはエグいですよ。
そもそも何かとてつもない話。
熱海のニセ夫婦新婚旅行に始まり、
新夫の自殺事件を皮切りに
次々と関係者が殺されていきます。
話も、偽札事件だの「大佐」だの、
どんどん大きくなっていきます。
途中は、今さらどーでもいーんですが、
ラストです、ラスト。
「けものみち」「告訴せず」と並ぶ
自業自得バージョン3部作(笑)
いや、多いですよ、清張センセの真髄ですから。
倍返しって言葉が思い出されますね。
自分のやったことが、
そのまんま
あるいはそれ以上になって返ってくるラスト。
コレの犯人、どんな殺され方をすると思います?
それは
‥自衛隊の砲弾の的(マト)
どうですか?
残酷さでは前代未聞ですよ。
ていうかコレ以外、この作品の、
新夫の身元がどーとか、ニセ札がどーとか
あまり面白くない。
感情移入がまったくできないんですよ。
それがこの作品のマイナーたる所以かも
しれません。
めちゃくちゃ分厚い割に
内容が‥ね。
2人の男の対決という大団円から多少面白くは
なりましたが、
中盤もうちょっと説明があると助かります。
沈丁花の女と島内氏の女房が小田原で下車して
何を話し、何をしたのか?
それと村田と若宮のキャラクター。
若宮、いい加減に気づけよとか、
村田、喋りすぎだよとか
自衛隊の砲弾の中、虫の息で地べたを這うラストはリアルです。
間違いなく強烈なラスト☠️
自業自得とは言え、
こんな復讐方法は類を見ないですよ。
アレ、清張センセ、残酷だな?
なんて思ったのを思い出しました。
