こんばんは。

ミステリ案内の稲葉の白兎です。

ミステリ好きになったキッカケ。

それは
江戸川乱歩のポプラ社の
二十面相の出ない本格推理小説を
読んでから、

本格ファンになりました。

「呪いの指紋」が
めちゃくちゃツボりまして。

大人版では「悪魔の紋章」になります。

読んだのは小学5年生か4年生の時。

江戸川乱歩って
ホラー要素タップリですよね?

「呪いの指紋」は
ホラーと犯人当てが
見事に融合してました。

いきなりとある探偵事務所の所員が
殺されるところから始まります。

これだけでも小学生には
インパクト十分。

さらに
「八幡の藪知らず」という名前の
お化け屋敷まで登場し、

犯人と探偵のチェイスが始まります。

そのお化け屋敷がメッチャ怖そうで、
面白そう!

お化け屋敷っていかにもワザとらしくて
怖くないイメージあるんですよ。

前に後楽園のお化け屋敷に入って
全然怖くなくて、
ガッカリして。

子供騙しじゃん

ところが
この小説に出てくるお化け屋敷は
趣向が凝ってて

こんなお化け屋敷入りたい!!

と思いました。まじめに。

そして、
犯人が逃げ込んだとされるこのお化け屋敷で、

犯人を捕まえた小池という所員が
殺されまして‥。
小池くんが可哀想すぎて仕方がなかった。

中盤までに4人も殺されてしまうのです。

美女が2人も惨殺!

江戸川乱歩による
ホラーとパズルの融合。

そして、
時を経て
中年に差しかかるとですね、

なぜか本格パズルとは真逆の位置にいそうな
松本清張にハマりました。

最初に読んだのは「点と線」ですが、
感想はつまんなかったです。

犯人が最初からある程度わかってたので。

しかも読んだのが13歳ですからね。

この作品の良さを理解するには若すぎました。

二度目の作品は短編の「遭難」。

これは面白かった!!

だからといって松本清張センセに完全に
ハマったわけではなく、

初読から20年もの月日を経て
やっと、センセの乱読の旅が始まりました。

松本清張は、
何でも書く人です(笑)。

ただ、
血がバタバタ出るようなホラーはあんまり
書かない人ですね。

明らかにホラーなのは、
横溝正史の「八つ墓村」の題材で有名な
津山事件を描いた
「闇を駆ける猟銃」と
「肉鍋を食う女」です。

でも、私の好みではないですね、二つとも。

ホントに
ギヤーー😱となったのは
短編の
「記念に」。

サイコホラーに近いかな。

まさかのラスト。

それまでは、
男女の不毛な恋愛小説だったんですけどね。

あまり、有名な作品ではありませんが、
私はコレ、好きです。

短編だからか、書評も少なくて
非常に残念。

後味‥
めちゃくちゃ悪いですよ(笑)

それこそトラウマになりそな
ラストですから

スティーブン・キングの「ミザリー」にも
似た理不尽さもあるけど、

マイケル・ダグラス主演のヒット映画
「危険な情事」にも似た
ムシの良すぎる男でもあります。

何の「記念」なんだ?

松本清張センセはやっぱり怖い人だ。😅

天網恢々疎にして漏らさず。