こんばんは。
ミステリ案内人・稲葉の白兎です。
またもや三連休がやって参ります。
後悔のないよう、計画を立てましょう♪
さて、綾辻行人作
ホラーミステリ「殺人鬼」。
私の中では「十角館の殺人」ともはや双璧を
なす氏の傑作中の傑作であります。
ホラーに話が続きますが、
永井豪のデビルマンをご存知ですか?
こちらは本格推理の「殺人鬼」より
メジャーすぎるほどメジャー。
なにせ大御所のコミックスであります。
今回、話したいデビルマンは、
そのコミックスではなく、
70年代後半に放送されたテレビアニメのほうです。
原作とテレビ版は隔たりがありすぎるので
両方好きという人は少ないかと思われます。
ただ、どちらにしてもこれはかなりのホラーテイストです。
アニメは原作よりホラー度がゆるくされ、
ヒーローものに生まれ変わっています。
しかし、そこは他のヒーローアニメにはない
独特の個性があります。
やっぱり
🔵残酷度が高い!
一般市民の子供、少女、女性にも容赦はない
🔵主人公が不良
特に初期は自己チユウ。自分と牧村ミキさえ安全なら、他の人が死のうが困ろうが知ったこっちやない。拍手さえしたことも。
🔵ギャグもブラック
不動明の担任の先生はギャグ要員ですが、かなり毎回ひどい目に合います。そしてあんまりそれが気の毒ではない(笑)
🔵戦闘シーンが痛そう
斬られ、刺され、えぐられ、もうヤバイですよ
強いて言うと
暴力シーンが豊富(笑)
そこは同じ年代のアニメ
マジンガーZ、ガッチャマン、キューティハニー、ミクロイドSなどに比べて
まったく子供子供してないんですよ。
もちろん子供が見ても全然面白いです。
初期の「ルパン三世」もアダルティックですが
デビルマンも同じレベル。
もう少し高い年令の子供、
という言い方も変ですが、そんな感じです。
ターゲット層は。
全部で3クールありますが
第1シーズンは、飛ばしてるなあ、
衝撃的だなあ。ホラー度が高いなあ
第2シーズンは
学園ドラマ的要素が強い。
2人ほど新たに同級生が増えたからです。
あと、何か前回の反省みたいなものがあるのか、雰囲気変わりました。
幹部も、前回のパワハラ上司ではなく、少し慈悲のある人になりました。
人かい!
第3シーズンは
主人公の性格がかなり丸くなりました。
ララという人気妖獣も加わり、色々とパワーアップ。
肝心のストーリーを話しますと、
デーモン族という悪魔というか、妖怪というか、
そういう種族がヒマラヤに住んでました。
大魔王ゼノン様は、人間に災いを与えようと、
デーモン族のエリート・デビルマンを派遣します。
作戦はこうです。
あるヒマラヤ登山中の親子を襲います。
息子のほうは、不動明。
体も心もひ弱なので、お父さんは息子にチャレンジさせようと親友の牧村夫婦と共に山に来ていたのです。
不動親子を殺し、息子の体を乗っ取るデビルマン。
悪魔にパラサイトされてるととは知らず、牧村夫婦は明(アキラ)を連れて帰ります。
さて、人間にまんまと化けて思う存分、暴れて人間界に災いをばら撒こうと不敵な笑みを浮かべます。
そんなニセの明を出迎えたのは牧村美樹という同い年の16歳くらいの少女。
お父様が亡くなられてお気の毒に、とばかりに抱きつく美樹。
思わぬ彼女のリアクションに不意を突かれ、
そのまま、なぜかボーッとし、
これがいわゆるフォーリンラブ突然。(笑)
そのまま、任務を忘れ
牧村家の居候( いそうろう)として、
面白おかしく過ごします。
ゼノンは怒り心頭。💢
ヘンゲという妖獣を派遣して、
彼の真意を問いただします。
いつまで遊び呆けておる!
人間界に災いをもたらす作戦はまだ実行しないのか!?
回答‥忘れたわけではないがボチボチと始める
この回答にヘンゲがキレて
「ワシの顔に泥を塗りおった」と。
実際画面でバイクで跳ねた泥がたまたまヘンゲに付いてしまい、そのセリフを言ったので
思わず笑ってしまった。
裏切るつもりはなかったけど
ヘンゲからは裏切りに見えた。
人間の女の子にうつつを抜かしおって。
同じことは次の妖獣シレーヌにも言えて、
どちらかというと、
災い作戦の遅延より、
牧村美樹にうつつをぬかしてるのが、
彼らには許せなく映ったです。
魔王ゼノンには
「デビルマンはデーモン族を完全に裏切った」と報告。
彼と美樹には次々と追っ手が繰り出され、
主題歌の歌詞まんまの展開というわけです。
画面が全体的に暗く、
色使いがほんと、ホラーテイスト。
見事です。
少し長くなりましたが、このへんで。
