こんばんは。
ミステリブロガーの稲葉の白兎です。
油断してると三連休、あっという間に終わって
しまいますぞ
と、実は自分を戒めていたりして。
さて、ひょんなコトから
綾辻行人の「殺人鬼」について紹介ブログ記事を続けて書いてます。
アーヤ様は
松本清張センセとは真逆の
本格推理作家!!♪───O(≧∇≦)O────♪
それはデビュー作「十角館の殺人」を読めば、
どんなヒトか全てわかります(笑)。
古き良き探偵小説
本格推理小説
なんですよ。
孤島の島で起こる連続殺人
そこに建つ謎の建物・十角館。
大学のミステリ同好会の面々が
次々と殺され、
それを知り事件に乗り出す河南。カワミナミと読みます。
意外な犯人とそのオチ。
他に迷路館の殺人、時計館の殺人と発表。
館シリーズとして定着しました。
そんな綾辻氏の
もう一つの顔、ミステリ作品は、
ホラーテイスト
眼球奇譚、フリークス‥
タイトルからして怪しい怪奇趣味。
私はどちらかというと、そちらには
あまり興味がない。
随分路線が変わってます。
「貴様は本格を捨てたのか⁈」(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
これが松本清張センセだと、
「あら、本格もたまには書くのねえ💖」
そんな中、「殺人鬼」を発表。
帯には
双葉山の殺人鬼が暴れる話らしい
しかし、
壮大なる仕掛けがある、とも書かれていました。
読者よ、欺かれるなかれと。
それにしても随分、シンプルで直球なタイトルだこと。
なんだかメッチャ面白そう!!
確かに最初はAだのBだの、段落分けされてましたが、気になったのは最初だけ。
納得のいかないモヤモヤした表現があっても
話に引き込まれ、
なんだかオチがあるらしいが
まずはそんなの無視して読もうじゃん!!
正解❣️
TCクラブとやらがが何のサークルか気になったのも最初だけ。
稲葉の白兎めは、
いつもながら
予告や意味ありげな注意書きは
すぐに忘れ、物語の世界に没頭してしまいます。
ハタ!
と気がついてももう遅い。
いえ、気がつきませんでした。
ウッカリしてました。
確かに、
読んだのは20年も前なので詳しいことは
忘れていますが、
違和感はありました。
中身は13日の金曜日をノベライズしたみたい。
それにしてもいちいち細かすぎる描写
容赦のない謎の殺人鬼。
真ん中らへんのスプラッタ描写、半端ない!
痛そうで、痛そうで、残酷で気持ちの悪いシーンは、自分の中で映像化したくないので、
飛ばし読み。敢えて雑に読みました。
ほんと、ホラー映画の主人公が浮かびます
劇中でも、ホラー映画のタイトルや主人公が出てきます。
フレディ、エルム街の悪夢、レザーフェイス‥
綾辻はホラー映画に詳しそうだ
いや、愛好家だ、
絶対そうだ
私は勘弁ですが
こういうの、好きな人もいるんですね
スプラッタには弱いです。
サイコには強い。
ビジュアル的に手足が千切れるとか、
首が飛ぶとか、
そういうの、ダメです。
とにかく血が多いやつ。痛そうなやつ。
逆に心理ホラー、
日本に多いけど
不気味な人形や幻影とかは大丈夫。
スティーブン・キングの
「シャイニング」「ミザリー」は耐えられます。
そんなに血がドバドバ出ないんで。
キャリーは、血が最後にバーンと出て驚かせるので、怖いです。
「殺人鬼」も
あまりの殺戮描写にウゲゲとなりまして、
そのシーンはあんまり注意深く読まなかった。
今思うと、ワザと読者に気づかれないようにスプラッタシーンに引きつけ、隠したんですね。
後半の3人くらいから、
飽きてきたというか、
ダレてきた気がしないでもない。
ただ殺すだけなの?
もはや、誰が生き残るかが知りたい思いで
ページをサッサカめくります。
予想はつきましたが。
冒頭では
生存者ありという新聞記事が出てたので、
助かる人がいるというのが救いになりました。
山小屋で、ある条件を持って集まった男女8人の夏物語。
コインでのくじ引き
これを読んだ季節は覚えてませんが
時間帯は覚えてます。
しかも、家にたった一人。
二階で読みました。
真昼から夕方にかけて。
夜でなかったのがラッキーでした。
一気読みでした。
途中で放置とか
休みなんて入れられない。
この世にこんな不気味なホラー小説があったとは。
最後、どうなるの⁈
オチが出た時の衝撃といったら!!
天地がひっくり返る、まさに驚天動地
慌てて最初から読み返す
アララ、ホントだーー。
気がつかなかったよ。
シンプルだけど
仕掛けは大きかったな
あれ?とは思ったんだけど、
追求しなかった。
考えてもどうせ分からない。
何でそうなったか、
フェアではないけど、
大の虫を生かすと思えば許容の範囲。
その日はもちろん、
一週間くらい、
ショックで呆然としてました。
他の人に読ませたい
最初に思いました。
色んなことを含め、共有したい、と。
これは「十角館の殺人」と双璧をなす問題作。
悪趣味とか言って低評価を出す人は
ホントに免疫ない。
そもそもミステリやトリックが嫌い
綾辻行人を知らない
でも、トリックがなくても、
ただのホラーだとしても
楽しめます。70点はいきます。
それくらいホラー、
スプラッタ描写が凄かった。
これだけ振り切ると
だんだん怖さもマヒしてきて、
もう、爽やかじゃん!!
でも、アレのシーンは気持ち悪くて読めない。
私にとってはホラーはおまけ。
やっぱり、パズルが好き。
強引な荒技もよくぞ、ミステリにしてくれましたと言いたい。
そう、パズル
推理が好き

