こんばんは。
ミステリ案内の稲葉の白兎です。
昔、ゾディアックというあだ名のシリアルキラーがいたそうです。
もちろんアメリカです。
ゾディアックは12星座。
その通称「ゾディアック」は、
1つずつ別々の星座別に人を殺していました。
12人で星座表が完成します。
まあ、キチガイですね。
ミステリの世界では、
ミッシングリンクという1つのジャンルがあります。
複数の被害者の共通項は何か?
共通項がわかれば、犯人もわかる。
少なくとも動機はわかります。
ところで
さそり座です。
あ、コレ向きが変。(笑)
スクラッチアートです。
少しずつ色が埋まってるの、
わかりますか?
スクラッチアートとは、
スクラッチ部分をペンで削るだけ。
この絵で言うと、
灰色の部分は全て削ります。
徹夜です。
次にとりかかってるのが
同じ秋冬の星座シリーズの
みずがめ座。
一見塗り絵のようですが、
ボカシも含めて、
ちゃんと色があらかじめ付いています。
削ったら勝手に色が浮かび上がります。
何の色か削るまではわかりません。
チューリップの花びらは何色なんだろうと
ワクワクしながらスクラッチ。
いやー、でも疲れる。
時間もかかる。
そのうちペン先が丸くなって削れなくなり、
竹串で削ったりしています。
ほかに
これも塗り絵気分。
かなり色が着いてきました。
でも面積が大きいと疲れます。
削って楽しいのは花火の部分だけ。
単純にスクラッチでも物足りないけど、
塗り絵的なスクラッチは、
疲れます。
こういうシンプルなのが
正統派です。
最初はこういうやつからやってたのに、
だんだん難しくなってしまった。
短期間に大量にやり過ぎて、
腰も手も目も痛いです。
涙😭
何やってんだか。
そうそう、ミッシングリンク。
二階堂黎人の「人狼城の恐怖」。
ドイツの観光団が、
国境付近の森の中にある城に閉じ込められ、
次から次へと殺されていきます。
生き残った人は、
なんとしても犯人を見つけないと殺されてしまうので、推理を始めます。
犯人の目的は?
被害者たちには何か共通項はあったか?
性別、出身、職業、年齢、
みんなバラバラだし、
誰もこの中に知り合いはいません。
そこでゾディアックの話になります。
しかし、同じ星座の人がいたので、
星座コンプリート殺人の可能性は
除外されます。
この話は、大雑把に言うと、
ミッシングリンクものではありません。
もちろん、人狼城に集められた人たちには、
共通項はありましたけど、
犯人側からすると、
ドイツ観光団であれば
誰でもよかった。
たまたま、集められた不運な人たち。
中には、狙われた人もいましたが。
犯人は、きちんと参加者の身元調べはしたようです。
しかし、それは、
探偵編でわかること。
ドイツ編は、
事件だけ起きておしまいです。
都合4冊から成るギネスブックに載った
大長編ミステリ。
なぜ消化不良のまま、終わらせたのか?
それは、推理する時間を与えるため。
2冊目はフランス編。
しかし、どちらを先に読んでも構わないとのこと。
フランス編から読む人っているのだろうか?
フランス編でも、ある集団が
訪問先の人狼城で命を落とします。
どちらを読んでも、
「何で〜?」
と思いますよ。
なぜ、彼らは殺されなければならなかったか?








