こんばんは。
ミステリ案内人・稲葉の白兎でござる。
似てないけど、どちらもピーターラビットです。
さて、ひょんなことから岡嶋二人のミステリを紹介してます。
乱歩賞作家です。
珍しく正当派な本格ミステリを書いています。
作品名を調べると、
「こんなタイトルあったっけ?」
と思うことおびただしいです。
昨日は、ハイテク誘拐「99%の誘拐」の話をしました。
岡嶋二人は何度も言うけど合作作家。
話を原稿用紙に実際書く人と
話のアイデアを提供する人が完全に別。
徳山氏が主にネタ係で、
競馬と馬に関することは、
多趣味の徳山氏の真骨頂。
一方、もう1人の井上さんは、
趣味や強みはパソコンに関すること。
「コンピュータの熱い罠」なんて、
タイトル、内容も実にエクセレント。
今でこそパソコンなんて、
日進月歩、
日常的に当たり前に鎮座ましましておりますが、
作品が出たての頃は、
なんかパソコンに詳しくてスゴーい!😻
と驚くばかり。
井上氏は今は
井上夢人と名乗り
シングルでミステリ小説を書いています。
ちょうど私めが「小説推理」なる
ミステリ月刊誌を最初に買ったとき
連載開始したのが
偶然にも井上夢人氏。
井上夢人の「プラスティック」。
一番最後に載ってました。
全く意味不明のタイトルですが、
書き出しはある若い主婦の日記から始まります。
そうかと思うと、
奥村という頭の良さそうな男性が
フロッピーディスクに納めた日記として
手記を載せています。
そして何やら番号がついています。
その当時は岡嶋二人の片割れとは
知らずに
なんだか意味ありげな構成に
面白そう!!
と感じ、
話が錯綜してるので、
この連載を保存することにしました。
毎月、カッターで切ってホチキスで閉じます。
毎月となるとバカになりません。
わずかな間に沢山の登場人物手記が溜まりました。
それにしても
フロッピーディスク!
時代を感じさせますよね?
当時は全然、
ワープロは、普通に持ってましたね。
富士通のオアシスの一番高いやつ。
フロッピーなんて、
さすがにもう見なくなりました(涙)。
パソコン通信もワープロでやってたような気がします。
「プラスティック」もソックリ映して
フロッピーに保存してました。
カラーのディスクを何十枚と持ってました。
ワープロソフト「一太郎」だっけ?
あれを見たときは
あまりの画期的さに
開いた口が塞がりませんでした。
んなことは
どーでもいいですが、
「プラスティック」はすごい!!
つまらなくなりかけた頃
後半のアクロバティックな収束に
それこそ開いた口が塞がらなくて、
マジかいな!
そら恐ろしくなりました。
藤本幹也の手記が個人的には
爽快で愉快でしたね。
他の人の手記があまりにもまだるっこしくて
イライラしてたから余計に。
途中でアレ?って、
トリックに気がついて
愕然とした時にはクライマックスでしたが。
松本清張の「Dの複合」みたいな
「そーいうことだつたの⁈」
前半の退屈さは、
このためだったか〜〜。
切り抜いておいてよかった。
単行本買わなくて済みました。
