こんばんは。 

ミステリ案内稲葉の白兎です。

今日は、
サンシャインレストラン完全制覇
その2回め。

初回のお店選びは上手くいきましたが、
今日は大失敗。

カイザーというパン屋のところのレストラン。


これでおいくらだと思います?

パンにチキンサラダ。

なんと1250円。

あり得なくないですが⁈

サラダが980円。

写真でのメニューはなかったんで、
値段で決めましたが
よほど素晴らしいサラダかと思いきや、

レタス
キャベツと玉ねぎの千切り。
一個しか入ってないプチトマト。
カイワレ

変な味のドレッシング。

ちなみにコーヒーなど飲み物は付いてません。

ぬるい水が出てきただけ。

お店のヒトの愛想なし。

普通、1200円も出せば
もう少しイイものが食べられそうなのに、
お腹いっぱいにならないし、
そもそも、
サラダもパンも美味しくなかったです。

好みの問題かもしれませんが‥。

反省。
写真のないメニュー、見本がないメニューは、
頼んではいけない。

客が全くいなくてヒマそうだったのに、
店員は、サービスをしなかったです。

愛想笑いもなし。

うーん、残念。


閑話休題。


天下分け目の関ヶ原。

松本清張が、自身が選んだ9つの国内戦争に
この関ヶ原の戦いの解説に
一番ページを割いてました。

意外です。

あの松本清張氏が、
関ヶ原の戦いが

いつ、どうやってもたらされたのか、
原因不明に近いようなことを言っておられます。

ということは!

司馬遼太郎の「関ヶ原」は、

三国志に近い、

事実が70%。

あとは、エンターテイメント。

軍事的な戦ではなく、
政治的な戦だと言ってましたが、

しかし、
蓋を開けてみたら、

五分と五分。

午前中までは、
西軍がやや優勢だったと言います。

石田軍・宇喜多軍・大谷軍の奮闘。

裏切るてはずの小早川が、
躊躇。

内府と約束したけど、
これはどうしたものか。

西軍が勝ったら、
関白にしてもらえると石田から打診があったとか。

大河ドラマ「春日の局」では、
小早川秀秋の役は若き日の香川照之。

実に迷いに迷います。

両軍から美味しい話を持ちかけられたのです。

このドラマでは、かなり詳しく小早川秀秋の逡巡を描きます。

なぜなら

春日の局のダンナが、
石見という小早川秀秋の家老格の家臣。

山下真司が演じてました。

スクールウォーズの山下真司。

つまり、小早川が下手をうつと、
主人公にもろ
跳ね返ってくるというわけです。

石見は、家康に就いてもらいたいのですか、
優柔不断で名高い小早川秀秋。

西軍が優勢とみるや、
乗り換えを検討します。

家臣も何人か意見が分かれます。

頭がショートし、
どっちに味方していいか、判断できなくなります。

そして、
裏切ったら、両軍の仕返しも怖いのです。

どちらにもイイ顔をしてしまったのです。

貴方もご存知のとおり、
秀秋は、
味方の西軍を裏切ります。

大谷軍に襲いかかります。

大谷軍は強くて、
何度も押し戻したのですが、

小早川以外の4人の大名が相次いで裏切ったため、
ついに壊滅。

大谷はもはやここまでと戦場でハラを斬ります。

裏切ったその4家とは?

小川、朽木、赤座、脇坂。

小早川秀秋は、当初こそ家康から
チヤホヤされたものの、
その後冷たくなりました。

捕まった石田三成から
さんざんに罵られたこともあり、
罪悪感にさいなまれます。

病気になり、2年後に死んでしまいます。

発狂したとの説もあります。

もともと気が小さい男です。

尻馬に乗った4代名も、
助かったのは脇坂のみ。

小川・赤座・朽木は、
家康から、処分されてしまいます。


そして、
西軍でも、
勇敢に戦った立花宗茂などは、
なぜか褒め讃えられる始末。

いかにして戦ったか?

家康はそのことを
敵味方関係なく重視したらしいです。

三成の親友大谷なども
それほど厳しい追及をしていません。

松本清張の解釈では、
家康は、三成を罠に嵌めるつもりは毛頭なく、

むしろ使い道を考えていたのに、

勝手に加藤清正、福島正則ら武断派が、
朝鮮の恨みで変に石田を追い込んでしまったことが、
おかしな形になって現れて、
方向が変わってしまったと。

大谷吉継の東軍から西軍への寝返りも、
予想外。

大谷の鞍替えは、
功利のためではなく、
友情のため、石田側につくことにした

これとて、
大谷自身が石田三成を家康の会津征伐に
従わせるはずが、
説得に失敗し、逆に捕まってしまったという説もあります。

歴史評論家は、カチカチと
家康がさもわかりきっていて、
手を打ったとの解釈がまかり通ってますが、

本当のところ、
家康にも大誤算があり、
かなり慌てふためいたのではないか
と司馬センセもおっしゃってます。

結果オーライでしたが。

小早川に至っては、
何をしでかすか最後までわからなかったわけです。

石田三成を司馬遼太郎は、
フランス革命に現れた秀才・ロベスピエールに
似ているともおっしゃってます。

2人とも頭はよかったけど、
肝心なことがわかってなかったということ。
少し調子に乗りすぎたこと。

正義感に基づく判断はモロイという‥

「天と地と」を書いた海音寺潮五郎は、
石田三成を
正義のため、豊臣のために起つたのではなく、

そうせざるを得ないよう追い込まれたのではないか
という解釈をしています。

まあ、謎です。

余計なことはせずに、余生を送るという発想がなかったのですね。