こんばんは。

ミステリ案内の稲葉の白兎です。

昭和・平成・そして今夜の令和版「白い巨塔」は、医療ミステリの金字塔ですね!

松本清張流なら社会派ミステリですか。

人間喜劇。

浪速大学には‥‥ってわけではないですけど、
ロクな人間が出てこないです。

男も女も。

敢えてまともな人を指すとしたら、
大河内教授と東教授の娘ですかね。
清張流ならば。

なぜ里見が入らないのかって?

患者にとっては良い医師でしょうが
わりと変わり者だし、
極端すぎますね。

特に4回目の今日の里見助教授ときたら‥

さすがにあれはヤバイですわ。
  
後先考えずに真っ正直に発言・証言しすぎ

学校ではないのだから。

結局、松山ケンイチの里見は、
前から指摘してるとおり、重みに欠けます。
迫力が足りない。

童顔だし、これといって唸る演技もありません。

あの人は、財前の手下の佃あたりでちょうどいい。

里見をやるには10年早いです。
全体的にキャストが若すぎます。

そもそも里見は配役で一番難しいですね。

山本學の里見は人気が出て成功しましたけど、
あれは本人のキャラも上手く作用しました。

岡田准一バージョンは、ベタベタな財前ですね。
出世主義を貫くなら、もっと狡猾に振る舞えないもんでしょうか?

塩らしくするとか、一切できないのは、
世渡り下手か、
サイコパスか‥。

義父のフォローがなければ、
教授選にしろ、裁判にしろ、
まったく戦略というものがないんですから。

期待していた柳原は、
堤真一と比べると、これもいろんな意味で物足りないです。

しかし、
岸本加世子側の弁護士が斎藤工というのは朗報!

これはなかなか良いです。
斎藤工が柳原だと嬉しかったのに。

今日の裁判で何故負けたのかわからないです。
(笑)。

爽やかで迫力があって、

裁判官だったら、あの弁護だったら普通、有罪にしませんか?
なにしろ、とてもカッコよかった。

始終、強気の財前でしたが、
あそこまで強気だと
なんか、哀れな気さえします。

彼は家庭では、教授という肩書きを拠り所にしている親子に愛されているのです。
教授じゃなくなったら、
捨てられるのです。

浮気もバレて、財前包囲網が敷かれています。

人間関係が全部そう。
条件付きの人間関係。

同僚の里見とも袂を分けました。

飲み屋の愛人だけは、違うようですが、
ミスキャストが際立ちます。
頭の良さ、包容力に欠けています。
黒木瞳や大地喜和子は、
財前にダメ出しを結構してた記憶があります。

明日で最終回ですが、
柳原が何かやらかしそうなのと、
岸本加世子のとこの番頭も何かやらかしそう。

愛人と正妻のバトル。
義父との関係。
証言の邪魔をしそうな君子とかいう元看護師の夫。
里見と東のお嬢さんとの恋の行方。

見どころ満載の最終回です。