こんばんは。
ミステリ案内・稲葉の白兎です。
昨日は、松本清張の晩年の海外長編
「詩城の旅びと」
が、
現在の大河ドラマ「いだてん」第17話にリンクしたことを書きました。
いだてん17話とは?
ベルリンオリンピックが戦争で中止になると、
金栗四三は、マラソンで金メダルを取る🥇ことを断念。
そのかわり後輩を50人育てることに
情熱を燃やします。
マラソンを一人で走るのは辛い。
そもそも長距離ランナーがいない。
聖火ランナーにヒントを得て、
リレーで交代しながら走ることを思いつきます。
それをミルクホールで嘉納治五郎にアイデアを話します。
「そうだ、東海道五十三の宿場を拠点に走ったら面白いかも!」
盛り上がります。
その会話を隣で聞いていた読売新聞の記者が横入り。賛同します。
「それ、京都から出発するようにしましょうよ」
ゴールが東京。
京都で出発、川崎から終点までのアンカーは金栗。
体育連盟の賛同し、この競技を「駅伝」と命名。
旧漢字で驛傳。
エキデン。
これこそがお正月恒例の箱根駅伝のルーツ。
驚きですね、すごいですね〜。
一方、社会派推理作家松本清張であります。
後期の作品に南フランスを舞台にした
「詩城の旅びと」というロマンチックな作品があります。
主人公は木村という新聞記者。
オリンピックの話が出てきます。
ゴッホゆかりの南フランスのアルルで、
日本の名物・駅伝大会をやろう!!
南仏プロバンスで国際駅伝を開く
という誘致がメインで
この話は展開します。
と、昨日のブログに書きました。
箱根駅伝→ゴッホ→松本清張
そしたら、シンクロニシティ。
あれ、わたくし、ゴールデンウィークに
ゴッホのジグソーパズルをやっていたんですよ。
気がつけよ、ふつう。
10連休はジグソーパズルとガンプラ作りにとりかかろうと、
秋葉の某ヨドバシカメラに行ったではないですか。
しかもブログに書いてた「星月夜」。
南仏アルルで療養中?に描いた超有名な作品。
この雲だか空だかのウネリは、
いかにもまがまがしい空想の産物。
インパクトはあります。
どーでもいいですけど。
自分がゴッホのジグソーパズルをやっていたことをすっかり忘れてました。
怖いですね〜。(^^;;
松本清張センセの作品に
「天才画の女」があります。
タイトルは、地味ですが
なかなかの傑作。
相当な昔ですが、
NHKの連続ドラマで
竹下景子主演で放送されました。
見てないけど。(笑)
この作品にもゴッホの名前、
明らかにゴッホのキャラを意識した画家を
登場させています。
アルルの町はゴッホをキチガイ扱いしたくせに
ゴッホ晩年の地として観光名所にして、
稼ぐなんて
それはヒドイだろう
ズルイだろう、
と小説中の登場人物がズバリ指摘。
生前ゴッホがアルルで受けたひどい偏見や扱いは、あまり知られてないようです。
かなり病んだ人だったらしいですが、
まぁ、矛盾ですね。
「天才画の女」も、
ピュアな天才画家を食い物にする話で、
似た部分があります。
ピースが🧩
細かくて
めんどくさいです。
やめたいです。
だから、放棄して忘れたのか!
話を「驛傳」(駅伝)に戻しますと、
箱根駅伝が
南フランスで開催されるのも面白いですね。
ロマンチックです。
小説の中では、
他に騒動が持ち上がって、
駅伝誘致の話は、いつのまにか
空中分解というか、
つぶれます。
外国のオリンピック陸上委員の人を接待とか、
オトナの事情は大変です。
箱根駅伝も、
今では
ランナー探しの苦労どころか、
走りたい人が多すぎて
残酷で残念なことも沢山ありますね。


