こんばんは。

ゴールデンウィークど真ん中。

稲葉の白兎です。


ガンプラ作ってみました。


秋葉原のヨドバシカメラで約1800円で購入。
値引率が低くて、
百円も値引いてない。

ひどいなあ。😭
なぜだろう。

多分、人気の機種。
あるいは新作だからだと思います。

どっちにしろ、デザインが気に入ったので
決めました。
武器の色がキレイ。

これはHGシリーズという、一番スタンダードな商品。
他にMG、マスターグレード、
リアルグレード、
パーフェクトグレードがあります。

実は何日か前、初のマスターグレードに挑戦したんです。
HGは144分の1、
MGは100分の1です。

つまり、完成後の大きさが、
MGだと大きいのです。
でも、部品まで大きいわけではなく、
部品数がむしろ増えます。

難易度の差は、
部品数の数でしかありませんでした。

なので、
やたらに時間がかかりました。

でもせっかくの大作も、
合体させた時、腕が壊れてしまいました。
無理に嵌めると、
壊れてしまうのです。

MG製作をやったせいか、
HGシリーズ(ハイグレード)
は簡単でした。

フルマラソンの後、ハーフマラソンをやったようなものです。

で、表題の「殺人事件」はなんぞや?
物騒なタイトルの元ネタは?

それは映画「愚行録」
でおなじみ、
でもないか、
貫井徳郎のミステリに「空白の叫び」に出てきます。

これは、上中下の3冊からなる大長編ミステリです。

文庫化されてからは、2冊で収まったようですが。

犯人探しのミステリではなく、
生まれも育ちも学校も違う3人の中学生が、

ふとしたことで、
知り合いを殺してしまい、
少年院に入る話です。

前半は、犯罪に至るまでの過程と動機。
中盤は、少年院での生活。
後半は、少年院を出てからの続き。

一人は、ちょっとツッパリ系の少年。
殺したのは学校の女の先生。

一人は普通の、両親が死んで、叔母の世話になってる少年。
殺したのは叔母。

一人は、金持ちで優秀な美少年。
殺したのは使用人の少年。

さて、この3人のうちの一人が、
ガンプラを壊されたのが発端となって、
相手を殺めたということになってます。

ガンプラ!!
🤖

この本を読んだ当時、
ガンプラ知りませんでした。
人気アニメ・ガンダムのプラモデルということは、
その本で初めて知りました。

優秀な金持ちの少年の唯一の趣味がガンプラでした。

意味がわからない。
殺人の動機にしては、
軽過ぎないか!?

叔母を殺した少年の動機はハッキリしています。
大事な死んだ両親の残した遺産を、
叔母がホストに入れあげて使ってしまったから。
つまり、怒りが動機です。

ガンプラのほうは、
ガンプラそのものではありませんでした。

それを壊した同い年の使用人に対し、
前から、とある感情を秘めていた、
ということですね。

その少年は、3人の中では
一番冷めていて、
一番恵まれていて、
およそ、そのようなこととは無縁の環境です。
性格も悪いわけでもない。

だからこそ、
真の動機がわかった時、めちゃくちゃ複雑だなぁと思いました。

ドロドロ半端ない。
一番複雑な環境。

一見、恵まれているようで、
人知れない苦痛のタネがありました。

私の中では、
ガンプラ!
という、アイテムを知り、感嘆しました。

どれだけ製作が難しいのか?

いつか検証しようと思ってました。

この「空白の叫び」は、
真っ黒な作品なので、あまりドロドロが苦手なかたにはおススメできません。

後味の悪さなら、ハッキリとお約束できます。

でも、一度読み始めたら最後、
ページをめくることを途中でやめられません。
そのくらい、面白いです。


正直、少年院を出てからの、
3人の後追いは、
余計な部分だと思います。

更生した少年もいれば、
さらに犯罪を重ねた者もいて、
明暗がくっきり。

前半と、中盤の少年院での彼らの出会いと生活は、
描写に迫力があり、
話も面白く
渾身の力作と言えます。

でも何事も過ぎたるはなんとやら。
貫井節が炸裂した巨編です。