こんばんは。
ミステリ案内人・稲葉の白兎です。
たまたまアニメ「ベルサイユのバラ」の
中間くらいに出てくる
の話(ジャンヌ・バロワの悪巧み編)
を見て以来、
ベルばらの世界にハマっている真っ最中です。
アニメをチンタラ見ていられなくなって、
ベルばらのコミックス9冊をいっぺんに買い、
番外篇と続編も制覇。
こんなことしてよかったんだろうか?
というのは、
原作とアニメでは、多少の違いがあるので。
例えばアラン。
原作ではオスカルに無理チューしますが、
アニメのアランはやや品行方正。
オスカルに対して、それほど野蛮なことをしないし、男と女として好きということもなく、
尊敬する上官になってしまってます。
アララ。
もう一人、オスカルに片思いの部下ジェローデルも、キスシーンはなし。
悲惨に振られるだけ。
原作のジェローデルは、もっと曲者で
アンドレにも酷いこと言ったりして、
ココアをぶっかけられます。
流石に全国の皆さんが見るテレビで、
あんまりなことはやれない、言えない。
アニメで感動しまくってから、読めばよかったかしらん。
テレビのロベスピエール応援団のサンジュスト青年が、
幕末で言うところの、岡田以蔵ような殺し屋に成り下がってビックリ。
サンジュストのルックス、
2枚目なんですけど、
どことなく「北斗の拳」のシンに似てます。
オカッパの髪型のせい?
キャラクターもなんとなくね。
前はいい奴だったのに、
みたいなところまでも。
それにしてもマリーアントワネットって、
よく悲劇の王妃だの、
言われてますが、
どうなんでしょう?
少なくとも、前半は向かうところ敵なし!
女として120点満点の人生。
ドレスとお菓子とパーティと。
ベルサイユ宮殿で栄誉栄華を極め、
子供にも恵まれて、
愛人もいて‥。
漫画のような世界ではないですか!
漫画になりましたけど。ハハハ。
その後、首飾り事件をきっかけに、
暗転。
フランス革命の槍玉に上がって、
断頭台で首チョンパ。
30代後半で家族と離れて独房暮らし。
あまりの環境の激変に一晩で白髪になったとか。
この前半と後半の人生を混ぜるとちようど中間。
50点ではないですか?
仮に普通の人は、
前半50点。
後半50点。
我がミステリの巨匠・松本清張氏は?
センセの「わが半世」を読んでください。
こんな子供時代、
青春時代、
サラリーマン時代。
嫌です。
かわいそうです。
お金が無くて、
貧乏で家族が多くて、
軍隊にも呼ばれて、
学校もロクに行けなくて、
上司からは差別されて‥。
そして、ド中年に差し掛かった時、
応募小説をキッカケに作家デビュー。
その後は
売れて
売れて
売れて
売れて。
連載頼まれて、
いろーんなトコから、頼まれて、
テレビ化
映画化。
おそらく原作の映像化率は、
日本一。
死んで何十年経っても、
単発ドラマ
連続ドラマは毎年のようにあり‥
作品で主役を務めると、
清張女優とか言われてチヤホヤされ、
市原悦子
松坂慶子
米倉涼子‥
こないだも「砂の器」をやつたばかり。
不出来だったけど。
前半10点で、
後半90点。
混ぜると50点。
アントワネットさんと同じです。
違う!
という声が聴こえてきそうですが。
で、どちらがいいですかね?
最初がいいのと、
後がいいの。
多分、あなたは後がいい方がいいを選ぶんでしょうね。
というより、
あとが悪いのは嫌ですよね?
へへへへ。
お姫様でなくていいから、
死刑はやめて。
でも清張センセだって、
おそらく、
「私の青春を返せーーー」とは言わずとも
「私は青春が欲しかったーー」
に近い発言はしています。
それに売れてからも、
忙しくて
忙しくて
忙しくて、
お金を使ったり
家族と旅行に行ったり、
美味しいもの食べたり
楽しみごとに時間は割いてないと思うのです。
後半‥国民の人気者
後半‥国民の嫌われ者
の違いが
感情の動くポイントですかね。