こんばんは。

って昼です。

すみません。


ミステリ案内の稲葉の白兎です。

発信内容が最近バラバラなのが、
自分でも気にくわない。
読みにくかつたらごめんなさい。

興味の方向が色々向くのと、
発信したいことが多すぎて、
書き込みが間に合わないのです。

でも、せっかくなので、
直近の内容に合わせます。

楠木建さんの「好き嫌い」本。

この本は、自分探しをする上で役に立ちます。

いまどき自分探しなんて思わないでください。
自分をわかることは大事だし、
皮肉内容ことに自分のことは、
案外わからないものです。

ミステリの好き嫌いをテーマにしますと、
明らかに好き嫌いがあります。

好きなのは、
犯人探し。

純粋なやつ。

超純度の高いものがいいです。

専門用語を使うと
「本格推理小説」。

そして犯人は意外であってほしいです。

ゼイタク過ぎます。

今までで、驚いたのは、
ありきたりですが、
「そして誰もいなくなった」。

イギリスの女史が書いたやつです。

エラリークイーンの「Yの悲劇」もよかったけど、犯人はさほど意外ではない。
でもスリル満点です。
推理の方法が良いです。

演繹と帰納。

なんといってもお屋敷モノなのが、
この作品の一番の長所です。

つまり、わらくひはお屋敷モノが大好物みたいです。

江戸川乱歩の「三角館の恐怖」。
これも、超超スーパーお屋敷モノ。
ハイグレードガンダムじゃない、
ハイグレードお屋敷。

なのに、世間は、乱歩というと、
「陰獣」「屋根裏の散歩者」「D坂‥」
「人間椅子」など、
エログロ猟奇の作品ばかり絶賛します。
私は、そっちはいいんです。

乱歩の本格推理小説が面白いんです。

一寸法師、地獄の道化師、幽霊塔
緑衣の鬼、十字路、悪魔の紋章。

「三角館」は正確に言うと、乱歩の作品ではないんですが。
アメリカの作家の作品を日本風に書き直したんで
す。

どおりで、乱歩にしては、破綻なく、
共犯者も使わず
よくできていると思いました。

猟奇性薄いし。

この作品は、大好物です。
推理小説のお菓子の家です。

イチゴは、双子の老人。
チョコはエレベーター密室殺人。
ビスケットは、変わった形の屋敷。
キャンディは、遺言状。
屋根のクリームは、意外な犯人。

しかし、なんといっても意外なのは、
動機ですね。

犯人=動機
というくらい表裏一体なんですけど

兄弟による財産の奪い合いがメインなので、
そちらに気を奪われてしまいました。

誰が得をして、誰が損するかを
犯人は殺人によって操作してたんですけど、
財産そのものが目的ではなかったので、
ウラをかかれましたね。

営利目的ではなかった。

トリックそのものより、
家族による浅ましいいがみ合いが面白いんですわ。

人間を一皮剥けば‥。

犬神家の一族に似てますね。

ニートの集まりですし
お金に対してあからさま。

同じ内容なのに、こつちは、映画で空前の大ヒットになりましたけど。

話が複雑過ぎてもダメなんですよ。
いくら犯人が意外でも。

Xの悲劇は、
やり過ぎてる。
話を盛り過ぎてる。
単純な話なのに。
ダイイングメッセージに凝り過ぎて焦点がボケました。

横溝正史「仮面舞踏会」は、
登場人物がムダに多いですね。
犯人を隠そうとするあまり、
ボケボケてしまつてます。
犯人当てられる人、いるのかなあ。

単純なほうが好きです。

犯人以外の人のキャラが
キチンと立っていると面白く感じます。

謎が回収されないとイヤなほうです。

怪盗モノはニガテ。
予告っておかしくないですか?
モチベーション上げるためですか?(笑)

少なくともリスクは犯罪では抑えるべきでしょう?


誘拐ミステリが好きです。

理由は、
ハズれた作品が少ない。

笹沢左保の
「真夜中の詩人」という誘拐ミステリに
驚倒しました。