こんばんは。
ミステリ案内の稲葉の白兎です。
今夜はフジテレビ開局60周年記念
松本清張「砂の器」を見ました。
と、その前に
センバツ高校野球まっさかりですが、
こないだ残念な事件がありました。
サイン盗みと握手拒否。
2つとも同じ学校がやりました。
これは、リアルな高校野球まんが「バトルスタディーズ」の一コマ。
モデルはPL学園。
作者はPL野球部に在籍、しかも甲子園経験者。
この作者は中学生の時に、
松坂大輔のいた横浜との
順々決勝
PL対横浜
延長17回の死闘を見てから、
寝ても覚めてもPL学園。
ビデオを擦り切れるまで鑑賞したPLフリークになりました。
あらゆる手段を使ってPL野球部の入学を叶えました。
東大より難しいPL野球部の入学。
基本、スカウトされた人しか入部できないそう。
そんな入部動機のキッカケとなった相手校の横浜高校。
横浜高校も言わずと知れた強豪校。
その横浜が初戦でまさかのボロ負け。
横浜4対0でリード。
横浜やっぱりか、なーんて思って先が見えたので、テレビを消しました。
そして、再び点けると、
10対いくつで逆転されてました。
さらに13点になりました。
センバツ選考、ギリギリと聞いてたので、
結果は仕方がないね、
なんて思ってました。
そしたら、翌日、会社で高校野球の話題になった時、とある社員が
「横浜高校、握手拒否したことで、ツイッターで炎上してます」
と教えてくれました。
はあ?
((((;゚Д゚)))))))
なにそれ?
にわかに信じがたい話。
YOUチューブで確認したところ、
衝撃映像。
相手チームが当然のように握手をしようとしたところ、
プイと無視して、走って行きました。
マズイです、これは。
ボロ負けしてアタマに血が上ったとしか考えられません。
同じ神奈川代表の桐蔭学園は、
やはり、福井の無名校とやって負けたのですが、
握手はしたようです。
当然でしょうな。
反射神経です。
桐蔭学園にしてみたら、
初出場の、福井県のチームとやって負けるなんて
あり得ないことのはず。
接戦だったし、悔しいはずです。
握手はしました。
握手に強い意志は必要ないので、
ごく当たり前の光景でした。
その「当たり前」をやらなかった横浜高校。
しかも、セカンドランナーが球種を読んで
打者にボールの種類を伝えていたようです。
サイン盗みというやつです。
とにかく態度の悪さは試合内容よりも致命的ですね。
PLと共に野球界の一時代を築いた横浜高校。
これは栄光からの、失速の兆しなんでしょうか。
さて、「砂の器」。
犯行現場が蒲田のはずなのに
無理くり渋谷にされた!
ハロウィンにかけたみたいですが。
私としては、蒲田のほうが味があってよかったのに。
渋谷ではハイカラし過ぎ。
それと、気になったのは、
犯人に尽くす女性の部屋が、
ゴージャス過ぎる。
こういう陰の女って、
ひっそりとした、オンボロアパートのほうがいいような気がします。
犯人の男やその婚約者の身分的な境遇と差をつけるためにも。
独身の地味な若い女が
渋谷の駅前で
ゴージャスなマンションに住むって不自然。
犯行現場近くに住む設定上、やむを得ないけど、
だったら尚更、土地の高い渋谷でなく、
原作どおり蒲田駅が雰囲気に合ってます。
一番気になったのが、
和賀役の俳優の演技がヘタ。
役作りがおかしい。
キャラがブレまくってる。
恩師を殺す時は殺人鬼のようだったのに、
恋人の死では繊細というか弱い。
和賀は野心家のハズです。
政治家の娘と婚約してるくせに
別の女がいて、献身的な彼女を利用してるんですから。
感情を表に出し過ぎてるんですよね。
彼の暗い過去からして、
それはあり得ないです。
頼りないふてぶてしさ。
カリスマ性もなかったですね。
歴代の和賀には、あったんですが‥。
今西刑事の相棒の若者のほうが自然体でよかったです。
黒木瞳は、てっきり今西刑事の奥さんだと思ったんですがね。
無駄に大物俳優を配置しましたね。
泉ピン子の役まわりが、
考えても思い出せませんでしたが、
まさかの証言役。
泉ピン子を使う必要性が浮かびません。
証言役はすべからく大物俳優。
佐野史郎、室井滋、六角精児‥
予想通り、父がハンセン氏病が隠したい過去ではありませんでした。
ミスキャストは他に高嶋政伸。
人格者に見えないですよ。(笑)
中身もお節介なおっちゃん。
かわいそうという気があまりしなかった。
あんないい人を‥なんて視聴者には伝わってないかと。
彼は犯人の父親役でよかったのでは?
何より残念なのは、秋田の亀田に行かなかったこと。
奥出雲の亀嵩駅はホンモノのように見えました。
記憶の限り、不自然な箇所はなかったです。
ホテルのロビーで、和賀の映ったテレビを見つけた、
という下りは、
原作より秀逸なくらいです。
せっかく台本は悪くなかったのに、
和賀だけがショボ過ぎました。
和賀も、彼の彼女も、
婚約者も、
知らない役者でしたね。
もう少しキャリアのある俳優を使って欲しかったですね。
松坂桃李あたりとか。
岡田将生、
いま流行りの錦戸亮でもよかったと思いますよ。
ではでは
