こんばんは。
ミステリ案内人・稲葉の白兎です。
ご案内が遅れました。
今夜は8時から「砂の器」やるんですよ。
松本清張の人気作品No. 1。
父がハンセン氏病患者であることを隠すために、
殺人を犯すという、
過去隠しシリーズ。
森村誠一「人間の証明」も、
動機は、暗い過去消し。
バレたらやばい過去。
それは、本人だけがそう思い込んでるワケです。
犯罪を犯した過去ではないです。
バレたらやばいのも、
本人が今の栄光を捨てたくないから。
社会的地位を築いている、
築きつつある。
政治家として、タレントとして活躍している
主婦政治家。
過去に黒人と結婚して、子供を産んでいます。
それを隠すための殺人。
公になったら、タレント政治家生命を絶たれると思っての犯行。
「砂の器」も、
新進芸術家として、
シンデレラボーイになりつつあります。
そこへ現れた暗い過去を知ってる人物。
ヒガシこと東山紀之が、
犯人役かな、と思いましたが、
年齢的に、これは刑事だとわかりました。
もうアラフィフですもんね。
犯人は二十代。
最高でも三十歳くらい。
若かりし頃のSMAPの中居正広が連ドラで、
犯人役を好演。
犯人目線で描かれたドラマでした。
リアルタイムで見てないんですが。
その頃は松本清張のファンでもなかったし、
「砂の器」は過去に読んでましたが
つまらなくもなかったけど、
期待したほど面白くもなかった。
東急池上線・蒲田駅の操車場で
死体発見!
というのが唯一にして、最高。
印象に残ってます。
むかし池上線沿線に住んでたので(笑)。
それ以外のことは、
やたらに長くて飽きてしまいました。
そしてある日、
松本清張全作品を制覇しよう!
ということを思いついて実行。
過去に読んだ作品はどうしようか?
あんな長い作品、読み直すのはイヤだな
しばらく放置。
で、何かのキッカケである日、もう一回、
勇気を出して読んでみました。
いきなり出てきた亀田。
秋田の羽越線の羽後本荘駅の近くに、
羽後亀田という駅があります。
刑事は、「亀田」は人の名前ではなく、
地名ではないか?
秋田の羽後亀田に目をつけました。
私事ですが、
わたくしめの母は、秋田の本荘出身。
「羽後本荘」駅は当然最寄駅。
羽後亀田駅がその2、3駅手前にあるそうで、
ビックリ。
初読の時は、
そんなことあったっけ?
普通、そんな印象的なことあったら覚えてるでしょ。
もしかして、そこんとこ読み飛ばしてた?
どうも、そうみたい。(T_T)
刑事は羽後亀田に直行。
ということは、松本清張センセも羽後亀田に行ったわけですね。
センセは行ったことない所は文章にしないので、
必ず取材するので、
秋田の亀田にも行ったはず。
テレビや映画は、ホンモノの駅使ってるどうかはわかりません。
出雲の亀嵩は、実際に最初の映画で行ってるのがわかりました。
駅に、清張センセと主演俳優の色紙がありました。
話が脱線しましたが、
読み直した「砂の器」は、
新たな発見だらけで、
傑作中の傑作と言えます。
方言、
殺人方法、
ドロドロの三角関係
ただ、この作品の時代背景が、
現代と合わなくなっているのか、
蒲田の操車場ではなく、
渋谷が現場に変更されてますね。
蒲田がいいのに。
蒲田のトリスバー。
蒲田のトリスバーで被害者と話していていた犯人とおぼしき男が言っていた、
「亀田はどうですか?」
という作品の骨幹であるセリフ。
この言葉は蒲田だからこそ雰囲気が出たと思うのですが、
渋谷バージョンはどうなるか楽しみです。
