こんばんは。
松本清張をはじめとするミステリ案内人・
稲葉の白兎です。
歴史とミステリは相性がいいですね。
今日は月末の2月28日ですが、
こないだの2月26日は、
「226事件」が起こった日でした。
起きたのは1936年の2月26日。
単純ですね。
これに似たので「五一五事件」事件があります。
首相の犬養毅が暗殺された日。
起こったのは、5月15日です。
226にせよ、515にせよ、
語呂がいいですね。
ところで、若い人に聞くと、
「226事件」を知らないと言うのです。
豊臣秀吉を知らない人もいるのですから、
226事件なんて、知らなくても超驚くほどではないですが‥
聞いたこともないと言われた日には、
「‥‥そうなんだ」
と、言うしかないですね。
映画にもなっているのに。
ふと思ったのですが、
聞いた人が
ユトリよりさらに後の世代なので、
もしや、教科書に載ってないのでは?
という可能性も考えられますね。
広島の原爆は習うのに、
日本にとって都合の悪い歴史は抹殺という、
良くないクセが出たかもしれないですね。
わが松本清張センセの短編集の一番最後に
「首相官邸」という、短編が載ってまして‥
前の二編の話が面白かつただけに、
最初、地味で、しかも読んでいてワケが
わからないのです。
タイトルも地味ですし‥
それで、
だんだんと
「えっ⁈」となっていくわけです。
コレってもしかして
あの「226事件?」
何も知らない一兵卒が
上からの命令で出動、行進し、
気がついたら
首相官邸の前となるんですわ。
雪の日の早朝のクーデターです。
とにかく雪がありました!
これは間違いなく226だ。
本能寺の変もこんな感じだったんでしょうね。
気がついたら、
途中で
「敵は本能寺にあり!」ですから。
「それ、おかしくないですか?」なんて
言ったら上官に殺されますから
もうやるしかないわけです。
この作品の解説はなかったですね。
私はかなり気になったんですが‥
どうもマイナーな作品のようです。
前にセンセが、
「関ヶ原の戦い」の首謀者の石田三成と、
このクーデターの首謀者は
似ている、
と述べてました。
計画はよかった。
ただ、あと一歩だった。
かなり首謀者に対して、
感心しているのですね。
この事件の後は、
逆に太平洋戦争へと突き進むことになってしまうわけでして。
謎も多いし一口には説明できない難しい事件です。
赤穂浪士の討ち入りみたいで、
怖かったですね。
映画のビデオを観たんですけども。
こないだは、
マリーアントワネットという、
どちらかと言えば
女性が世界史に興味を持つ
キッカケみたいな「ベルばら」の話をしました。
私めは、世界史オンチ、少女漫画オンチ、
で、今さらも今さらなんですが、
近々
「ベルばら」を大人買いして読んで見ようかと思います。
アントワネットという人がどういう評判の人かはわかりました。
浪費家、政治に無知、オシャレ、乙女チック
民衆の敵
特に悪いヒトではなさそうですが、
無邪気というか、
空気読めないヒトだったみたいですね。
二階堂黎人作の大長編本格推理小説
「人狼城の恐怖」があります。
合計4冊からなる大長編。
その第3部のエピソードに出てくる
ルイ15世の愛人・ポンパドール公爵夫人とは
真逆の人間ですね。
世界史の知識として
マリア・テレジアの娘ということだけ知ってました。
と言ってもマリア・テレジアは
名前しか知りません。
後はオーストリアの女帝ということ。
アントワネットの
ジェットコースター人生は、
格好のお手本ですね。
写真はイメージです(笑)
贅沢三昧
