こんばんは。
稲葉の白兎です。
今週は大河ドラマ「いだてん」がやっと、
動いたかな、という感じでした。
少しドジな主人公というぐらいで、
話がなかなか先に進まなかったですが、
今週は、
動いた気がしました。
というのは、主人公が明らかに困ったからです。
オリンピック選手に選ばれたものの、
自己資金がない。
自腹で行けと、役所広司の嘉納治五郎先生はおっしゃいます。
実家に手紙を書きますと、
兄は、名誉なことだから、田畑を売ってでも、
ストックホルムへ行く資金を作ってやると
頼もしい返事。
ところが、
僚友から、
「田畑なんて売るわけないだろう!」
シビアな意見。
渡航費1800円は、
現在の約200万円ではないかと。
僚友は、そもそも自腹で行かされる話自体がおかしいと言います。
金栗が嘉納のその時のセリフを言うと
僚友は、
「アンタ、騙されてるよ」(^○^)💦
実際、九州の実家も
田畑はさすがに売ることができなさそうでした。
このままでは、ストックホルムへ行けません。
もう、先生にムリだからお金出してー
と言うしかない。
言えませんでした。
主人公のピンチはそれだけではなく、
言葉やヨーロッパのマナーも学習しなければなりません。
それも難儀して、
走るどころではなくなってきました。
面白い!
主人公がピンチになったからです。
それでこそドラマです。
見ている人が主人公に同情しないと
応援できません。
ヒーローが強いだけではダメなのと一緒ですね。
上手くいかないから、
困ったことが起きたから、
話に入り込める。
その代わり、ビートたけし扮する志ん生の話は、
削られました。
ほとんど出なかったです。
飛行機のない時代ですから、
渡航手段は客船。
しかも到着するまでに期間はひと月かかります。
もう、選手としての滞在期間より、
往復の渡航期間のほうがはるかに長いわけでして、
もはや留学です。
大変だけれども、
羨ましい。
ヨーロッパ見聞ですね。
ドラマとしてのエンジンがようやくかかってきました。