こんばんは。

ミステリ案内の稲葉の白兎です。

いだてんの反動で、

ちゃんとした大河ドラマ、
時代劇大河ドラマに飢えております。

今日は、飯田橋の某カラオケチェーン店に行き、
ココロの叫びを音にしてきました。🎵

フロントで、
「今日は大変混み合っておりまして‥」
との前置きが入り、
ビビる白兎。

しかし、
「パーティールームしか空いてなくて、
それでもよろしいですか。
延長もできないんですが。」

いいに決まってるでしょ。
何を言い出すかと思った   ε-(´∀`; )

パーティールームなんてラッキー🤞


写真はもっといい部屋なんですよ。

カメラアングル難しいー。

広い部屋に越したことないです。



そうそう、松本清張の歴史長編「天保図録」。

「かげろう絵図」は、
タイトルカッコいいのに、
「天保図録」って地味ですね。

しかも、文庫本5冊分。
私は図書館で、分厚いやつ上下で読みました。

タイトルと量で引きますよ。

もうちょっと食指が動くタイトルなかったのかしら?

中身は面白いので、もったいないです。

大河ドラマ、イチオシ作品です。

時は、江戸時代の末期。
幕末の直前。

時の将軍は12代・家慶。
つまり西郷どんの話で言うと、
篤姫が嫁いだ家定のお父つぁんに当たる人。

大河ドラマに家慶って登場したことなさそうです。
その老中筆頭の、本編の主役の1人・
水野忠邦は、モツクン主演の「慶喜」で、
チラッと出てきたようですが。
お父さんの水戸斉昭と一緒に。

天保図録は、なんと言っても、
妖怪と呼ばれた奉行・鳥居耀蔵の悪のオーラがハンパない!

水野忠邦は、天保の改革を実行した人で有名ですが、
鳥居耀蔵は、
「蛮社の獄」を実行した人。

蛮社の獄とは?

蛮社って??

蛮は南蛮の蛮ですね。

西洋のことです。オランダとか。

当時、蘭学がブーム。

杉田玄白の「解体新書の翻訳」って聞いたことないですか?

オランダ語で書かれた解剖図みたいな本を、
医者の杉田玄白と前野良沢が翻訳に成功してるんです。


オランダは当時医学の先端。

いいかげん、西洋文明に飢えてたんですね。
当時は鎖国中だから。

で、蘭学ブームの一方で、
それを憎む人がいたわけです。

それが鳥居耀蔵。

彼の父は名のある儒学者。

蘭学、許すまじ!!

「安政の大獄」は大老・井伊直政が、
吉田松陰ら尊王攘夷思想の持ち主をことごとく捉え、処罰。

どちらも弾圧です。

幽閉されたり、死刑になったり。

安政の大獄はまだ、それなりの幕府の大義名分がありましたが、
14代将軍のポストにも絡むことなので。

蛮社の獄は、鳥居耀蔵の個人的な憎悪、嫉妬に
偏ってると思うのです。


優秀な人材である高野長英らを追い込んだわけですから。

その弾圧が、約20年後に
安政の大獄を呼び起こしたと考えるのは
飛躍しすぎでしょうか?

12代と13代。

13代には大河ドラマの主役になった「篤姫」が嫁いだことで、
将軍・家定は、一気に有名になりました。

演じたのは堺雅人。

世代が1つ違うだけで、
片方は大河ドラマや映画になるのに、

「幕末」の一歩手前は地味ですね。

大塩平八郎の乱など、
この天保時代は、試験に出る重要な項目が多いんですが‥。