こんばんは。

ミステリ案内の稲葉の白兎です。

今年の大河ドラマに抱いてる危機。
自分は「いだてん」を見続けることができるのだろうか?

今のところ、習慣と惰性で見ています。
竹中直人の秀吉以降、大河ドラマ皆勤賞です。

稲葉の白兎はミステリ好きということで、
松本清張ミステリを中心としたブログを書いてますが、
ミステリと歴史は相性がいいのでしょうか?

最初に見た大河ドラマは、
岩下志麻と石坂浩二の「草燃える」。

今でこそ珍しい鎌倉時代。

学校で習う日本史の語呂合わせでお馴染み
いい国作ろう鎌倉幕府・源頼朝の頼朝が主人公で、

入りやすかったです。

あの奢る平家を滅ぼした源氏の御曹司の頼朝ね。

社会の時間だか、国語の時間だか、
源平合戦で敗れた源氏の話を聞きました。

しかし、御曹司があまりにも若かつたので、
死一等を減じられ島流し。

そこから頼朝の快進撃が始まったとあります。
親の仇の平家を大逆転、滅ぼしてしまいます。

そして壇ノ浦という地名がまた忘れられません。

親の誕生日は忘れても、平氏が滅ぼされた壇ノ浦という場所だけは、
何があってもそれだけは覚えていようと思い、
こんにちに至ります。

中間試験で、平氏が滅ぼされたのはどこでしょう?という問題が出たら、壇ノ浦と答えられるので、0点を取ることはないし、
きっと、試験以外でもその知識は役に立つであろうと、思ったものです。

なぜだかわかりませんが、
壇ノ浦という地名が非常に引っかかりやすいというか、覚えやすかったです。

逆にそのくらいでないと、覚えられません。

壇ノ浦はもしかすると、
江戸川乱歩の「死の十字路」に出てきた熱海方面の「錦ヶ浦」という地名と似ていたからかもしれません。
錦ヶ浦でアリバイを作るので。

有名な弟の義経はほとんど知りません。


何でこのヒトが人気があるのが、
未だに理解しがたいものがあります。

タッキーの義経は、可哀想でしたが。

客観的に見て、本人にも詰めの甘さ、世間知らずさ、があったのではないでしょうか。

当時は甘いマスクで人気のあった国広富之が義経を演じてましたが、
主人公が頼朝なので、良く描かれるはずもなく、
調子こいた軽い人物というのが印象。

東北に追われて、
夏あたりで出なくなった気がします。
毎週見ていたわけではなく、

頼朝が打倒平家の旗印を立てる前に、
見ない週も珍しくなくなりました。

早い話が挫折。

一週でも休むと、
次も忘れ、
もう、見るモチベーションが下がります。

北条政子とイチャイチャしてたことくらいしか、覚えてない。(笑)

主人公は政子のほうです。
頼朝にゾッコンでした。

壇ノ浦の合戦以降は、さらに見なくなりました。

6月くらいまで見て、
夏休みに久々に見ると、
大姫という姫君が病気になって死んでしまいました。
いつの間にか、不吉・不幸だらけの政子の周辺。

それから頼家役の郷ひろみ!
悲劇の二代将軍。

樹木希林との共演で話題の「ムー一族」の頃だったと思います。

この郷ひろみも、親から嫌われ、修善寺で無念の最期を遂げました。

というのは、総集編で見ました。

壇ノ浦以降は、あまり政子や頼朝にとって、
どんどん良くないことばかりが起きました。

全く見なくなり、なぜか冬になつてまたやっと見るようになりました。
最終回のカウントダウンが始まってました。

郷ひろみはいなくなり、
三代将軍・実朝が甥の公暁(くぎよう)に暗殺されます。
鶴岡八幡宮で。

実朝の奥さんが当時は可憐な松坂慶子が演じてたのは覚えてます。

リアルタイム、
再放送、
総集編と、実朝暗殺は3回も見ましたので。

そして承久の乱で尼将軍・政子の真骨頂でおしまい。


その次に見たのは「おんな太閤記」かな。

毎年大河を見るのが当たり前になるなって、
たまーに見ない年もありましたが。



結論から言って、歴史ものと相性はよかったです。

少なくとも、日本史の授業が苦痛ではなくなりました。
逆にもっと先生たちから、大河の登場人物について話してもらいたかったですね。

そんな、ヘタの日本史好きですが

いだてんは、

今までの大河ドラマとは違いすぎて、
不安を感じています。

まず、引きが弱い。

話が進まない。

事件や戦がない。


のんびりし過ぎて、必ず見たいという気にならない。

昔の自分だったら、今ぐらいで挫折してます。

希望としては、
クドカンの脚本。
これからがクドカンぽく面白くなることを期待。

それから、
ビートたけしの志ん生。
落語物語。
メインストーリーから外れてますが、
落語家のドラマ「落語心中」を見た後だけに、興味深いです。


ほんとに
これが朝ドラや連ドラだったら、
いいんですが、

大河ドラマとしては、物足りない。

まるで松本清張の長編に悪人が出てこないようなものです。(笑)

実際、何編かありましたけど、
読後にめっちゃ腹立ちました。
特に「球形の荒野。」

スパイス不足。


逆に、歴史が苦手の人が見たら、
大河っぽくなさがとっつき易く、
身近に感じるかもです。