こんばんは。

ミステリ案内人・稲葉の白兎です。

今日のブログはタイトルまんまです。


清張ドラマ、観ました。
単発の2時間もの。

その名も「疑惑」。

「くま子」
というフレーズが聞こえました。

くま子なんて変わった名前が出てくるドラマは
たったひとつしかありません。

それが「疑惑」。

おそらく球磨子と書きます。

面白いドラマです。

ただし、原作読まないほうがいいです。

全然というくらい、話が面白くないです。

「疑惑」はかつて、映画で桃井かおりが球磨子をやりました。

とんでもないアバズレ女です。

そして、殺人容疑がかけられた彼女を弁護するのが岩下志麻。


今回、黒木華と米倉涼子が挑みました。

黒木華は、西郷どんの奥さんやった人。

全然、違う。
「いと」という品行方正なの妻の役でストレスが溜まったのかと思うくらい、
めちゃくちゃなアバズレ女の役。

この人、田中裕子に色んな意味で似てる。

桃井かおりの球磨子はすごかった。

腕利きの弁護士に無罪にしてもらったのに、
打ち上げの席で、岩下志麻に突っかかります。

「私、アンタみたいな女嫌い。ヤな女よね」とか言って、弁護士の白いスーツにワインをバシャッとかけるんです。

助けてもらったのに、
その弁護士に劣等感を感じてるのか?

桃井かおりと言ったらホントこの役のイメージ。

しかし、今回の「疑惑」は、
球磨子は最後は塩らしくしてました。

なんか、ガッカリ。

女弁護士にどんな悪態つくか楽しみにしてたのに。(^◇^;)

球磨子は法廷では無罪になったが、
容疑は限りなくクロ。

毒婦。

という言葉がピッタリ。

球磨子はホステスで、初老の男性と結婚するけど、
日常的に暴力を振るい、
旦那は、こいつはヤバイ女と今さらながら、
正体がわかって、
ある時、球磨子を殺そうと車に乗車させます。
車でダイブして事故死。

黒木華も、桃井かおりに負けない毒婦を演じてました。

米倉涼子は少しチャラチャラしてて、
イマイチな弁護士。

相変わらずサッパリし過ぎ。

それにしても何度も言うけど、
このハナシ、人気あるけど、

原作は「えーっ!?」てな感じ。

やり手の女弁護士は出てこなかったんじゃないかな。古い記憶では。
球磨子というアバズレがかろうじて出てくる話。

もはや、映画版の「疑惑」がホンモノと化してます。

原作は、内容を忘れるくらい、つまんなかったというか、
映画版が面白すぎるのか?

桃井かおりバージョンが見たくなりました。