こんばんは。

ミステリ案内人・稲葉の白兎です。

推理小説のお屋敷ものと言えば、

犬神家の一族。

犬神家の一族と言えば、
財閥。豪邸。二流の人間の集まり。

遺言状。

三角館の恐怖の双子の老人とその一族を
苦しませる不条理な遺言状。

森川弁護士いわく

「故人の意思は絶対です」。

法をというよりは、
故人の意思を歪めてはならない
と森川弁護士は思うのでしよう。

先代の意思もそうですが、
依頼人の蛭峰の健作の遺志も、
もちろんそうです。

健作の遺志

彼は財産を半分分けたがっていました。

なので、エレベーター殺人以降、
財産は半分に分割されるというのが前提で
事が進みます。

森川は書類を作りました。

それは健作の新たな遺言状です。

両蛭峰の家族に知らされます。

ところが、

この書類の入った森川のカバンをいじった者がありました。

そいつは、しきりとスーツに付いた百合の花粉を落としていました。

カバンのそばに花瓶があり、
カバンに沢山の花粉がついていました。

どうやら、その時の花粉のようです。

明智は、服の花粉を落としてる人物が
書類を一時的に盗んだと分かりました。

取った理由。

単に中身を確認したかった?

盗むつもりが、気が変わって辞めた。

森川「誰ですか、そいつは?」
明智「〇〇。」

そいつは右蛭峰家の住人でした。

ここからです。

明智は、書類を囮に使うことを決めました。