こんばんは。

街中ハロウィンだらけのこの頃。

喫茶店のメニューも、
「パンプキン・ラテ🎃」
「パンプキン・タルト」

ばっかり。

ケンタッキーもハロウィン・バーレルが登場。
チキンのバスケット箱にハロウィンのイラストが描いてあるだけ。クリスマスバーレルと同じ。
予約制。
でもホームパーティーにはピッタリ。



我が地元の駅も、
決して都心ではないのに、
駅前はハロウィン企画が施されていて‥

若者の間では仮装しない方が不自然の勢い。

自己紹介遅れました、稲葉の白兎です。

ミステリ案内人です。

昨日は、江戸川乱歩の
「地獄の道化師」と
「三角館の恐怖」が
意外な犯人過ぎて
アタマが真っ白になりました、という話でした。

地獄の道化師‥
10年以上前にベテラン俳優・陣内孝則さんが
明智に扮してテレビドラマ化されました。

そこそこ面白かったです。
原作はもっとおどろおどろしいのですが、
コミカルに脚色されてました。

「三角館の恐怖」も故・天知茂が主演でドラマ化されました。

同じ土曜ワイド劇場でしたが、
三角館のほうは不評でしたね。

原作があまりにも本格物すぎましたね。

なので、ズラして描かれていて、
あまり面白くなかったです。

犯人も動機も意外で‥。

双子の老人の遺産相続争いで、
財産が転がり込むはずの弟が殺されて、
不利なほうの家族が急遽、金持ちに。

そして今度は双子の兄側が弟側の家族にも財産を半分分けようとすると、
兄側は殺されてしまいました。

こうして見ると、
犯人は、財産が手に入るだけでは飽き足らず
独り占めしたいようだ。

ところが犯人の目的は、
お金が欲しいわけではなく、
ドロドロの人間関係にありました。

とにかく、
双子の老人の弟側の家族に財産がいかないようにするのが犯人の真の動機でした。

ミジメなくらいに差をつけたい!!

と言うと、さも犯人は兄側のように見えますが、
違うのです。

そこがオドロキ。

そして物的証拠で、明智は犯人を特定。

千円札だか五千円札だかに描かれた
小さなイニシャルK。

被害者は、何者かによって金庫から少額のお金だけ、誰かに少しずつ抜き取られてることに気づいてました。

いつの頃からか、
チビリ、チビリと小銭が消えていく。
几帳面な弟・康三はそのことに頭を悩ませ、
婿にどうしたら犯人を突き止められるか相談。

養女の婿は、
お札に、犯人にわからないように小さな印をつけなさい。
その目印付きのお札を持ってる人が犯人です。
と提案。

その晩に康三は亡くなるのですが、
明智は婿の話を聞いて、
金庫を調べます。

ついにイニシャルKを発見!

康三は婿のアイデアを早速取り入れたようです。

地味な証拠物件。

明智はある人物を呼んで、小銭を盗んだことを
自白させます。

その人物は、その日のうちに屋敷を脱走。

派手なエレベーター殺人があっただけに、
明智がなぜ、お札のイニシャルにこだわるのか、
小学生の自分には全くわけがわかりませんでした。

ところで、ふと思ったのですが、
この弟が兄側の家族にも遺産を分けてあげようとしたら、どうだったのかな?

犯人にとって、兄側に遺産が入るのは望ましいことでした。
2人のバカ息子に、叔母にあたる中年女性。

もしかしたら、
康三は殺されずに済んだかも知れません。

半分の提案をした兄・健作が殺されたところを見ると、
半分でもダメらしいですが、

最初に、分けてあげれば
今度のようなことにはならなかったと確信しております。