こんばんは。


稲葉の白兎です。

松本清張をはじめとする社会派推理小説、
江戸川乱歩などの本格推理小説の案内人です。

早い話がミステリ案内人です。(^^)

夏目漱石は明治の文豪です。

これに誰も異論はないと思います。

なにしろお札になってますもんね。

マンガ「文豪失格」(千船翔子作)は、
イケメン文豪パラダイスです。

イケメンはあくまでも絵によるもので、
実物かどうかはわかりません。

高杉晋作はイケメンじゃないのに、
なぜかドラマとなるとソコソコの2枚目俳優が演じたりしています。

伊勢谷友介とか。

そういう感じでパラダイスのノリです。

このマンガのいい所は絵ではなく

文豪エピソード。

実は〇〇は▲▲だったんだよ!

それと作品の紹介。

どちらにしても読んでみたくなりますよね。



高校生以来の対面。

マンガですけど、
絵は上手でクセがなく、
表現が的確。

大事なセリフは網羅しています。

改めて、
漱石、スゲ!!

となる一品。

高校生の時も衝撃を受けたけど、
人生経験積んでから読むと、
ぜんぜーんっ違いますよ。

青い頃の感想と今の感想は。

深いです。

いろんな見方、
意見を闘わす、
解釈する
そんな余地を多分に見せる
このあまりにも有名すぎる作品「こころ」。

太宰治の「人間失格」と双璧をなす
名作と言い方では軽すぎるくらいの
この作品を
新幹線の速さで内容をつかみたければ、
マンガは便利です。

マンガとは言え、
「おおーーっ!」

と何度思ったことか。

原作読みたくなります。

マンガでも丸わかりなんですが、
三部構成で、

①「私」という名の主人公の紹介

②先生という名の、私が気になる人の紹介

③先生が私に送ったぶ厚ーい手紙

特に③は、
これだけで事足りるくらい長くて、
重要なセクション。

これで思い出したのが
松本清張の「ガラスの城」。

構成が似ています。

一人称で書かれた、自意識の塊とも言うべき
長い独白。

「ガラスの城」は、
れっきとした本格ミステリで、
清張の作品の中でも、ミステリとしての優秀さが
水際立っています。

ぜひぜひ、2冊とも読んでくださいませ(^ ^)