こんばんは。

ミステリ案内人・稲葉の白兎です。

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秋葉原の書店で買ったマンガ「文豪失格」。

やっぱり、彼らの書いた小説が読みたくなりますね。

ほんと、何で森鴎外が抜けてるんだろう?

太宰治は当然で

芥川龍之介
夏目漱石
中原中也
川端康成‥

稲葉の白兎めは、江戸川乱歩や高木彬光、
アガサ・クリスティなど推理小説はよく読みましたが、

文学となると
国語の教科書に出てきたものしか読んでない。
記憶にない。

ハッキリ言えば、
明治の文豪は(宮沢賢治は除く)
覚えているのが

夏目漱石‥坊ちゃん、こころ
森鴎外‥舞姫
梶井基次郎‥檸檬🍋

しか覚えていないです。

他にも実はあるのかもしれませんが
作者と作品を一致して覚えてるのはこれくらい。

夏目漱石は
「我輩は猫である」が有名ですが
タイトルしか知りません。

興味はありますが

わざわざ買ったり借りたりが面倒で、
結局読まなかったです

「こころ」はラストが衝撃的なので
覚えていただけです。

おそらく高校生の時だと思いますが、

オトナの作品だなぁ
なんかカッコいい

幻想的でした。


無性に「こころ」が読みたくなって
漫画で読む名作みたいな本を買ってしまいました。

大筋の記憶は合っていました。
衝撃のラストも。

ただ、最初に出てくる「先生」の、
信頼してた叔父に、両親の財産をむしり取られてしまったエピソードは初めて知りました。

現代でもありがちと言うか、
漱石、凄い!!

成年後見制度がいかにモロいかがよくわかります。

貫井徳郎の某小説にもあるエピソード。
こちらは叔母ですが、

若いホストに入れあげて
ちゃっかり甥の遺産に手をつける。
そして甥は叔母を許せなくなって焼き殺す

「こころ」はどこか謎めいていて、
「先生」が勿体ぶる人で、
一人称で語られ、
なんか、出来のいい推理小説みたいでした。

しかもドロドロしてるところは
なんとなく松本清張。

騙し騙される話。

気の弱い人、真面目な人が
これでもかと酷い目に合う話は松本清張の定番。

ラストは逆転しない。
泥沼にハマるだけ。

どこか後ろ向きな生き方をしてる人を
酷い目に合わすことで、
世間は甘くないと教えてくれる有難い清張センセです。