こんばんは。
稲葉の白兎です。
久々に「西郷どん」を見ました。
二週間ぶりに。
上野の犬を連れた銅像は、西郷さんを造った人と犬を造ったは別らしいです。
犬を連れているのは、明治政府を辞めて薩摩に帰った時、
犬を使って兎狩りをして遊んでいたとか。
兎狩りをするなんて、西郷さん
めっちゃ悪い人じゃないですか!
マタギでもない人が動物をハンティングすると、
生活や緊急の時でもない限り
その人は、畳の上では死なないそうです。
すごく悲惨な死に方をするというのです。
交通事故で大破した車の中で死んだ人を調べると、そういう趣味の持ち主が多かったそうです。
獣だけでなく、釣りもそれに入ります。🐟
「ディアハンター」というロバートデニーロが出た有名な昔の映画があって、
主人公たちは鹿狩りを無邪気に楽しんでた時期がありました。
タイトルになってるくらいです。
やがてベトナム戦争に従軍。
捕虜になってロシアンルーレットをさせられたりして悲惨な目にあいます。
あれは絶対、「鹿の呪い」🦌だよ
と思ってました。
西郷さんが西南戦争で悲惨な目に遭うのもそれが原因⁈
今日、とある有名な落語家の新作落語の独演会を聞きました。
それが「うさいごう」。
ウサギと西郷さんの話。
銅像にウサギがやってきて、
西郷さんの悪業を罵るわけです。
「この野郎、よくも先代を酷い目に合わせたな。
私は九州ウサギ連合の代表者だ」
ファンタジー入ってます。(笑)
最後はウサギたちの願いを集まった全員分叶えてあげます。
罪滅ぼしってやつです。
さすが、西郷さん。
‥前置きが長くなりました。
分厚い4冊から成る「人狼城の恐怖」。
ドイツ編とフランス編は
事件が起こる問題編のみ。
探偵は出てこないし、
「人狼城」という不気味な名前の城に閉じ込められたツアー客が
阿鼻叫喚の地獄を見ます。
事件が起きるだけ起きて
まったく回収されず。
なんじゃ、こりゃー。
フランス編も同じこと。
ドイツ編と同じように「人狼城」に出かけたフランスの使節団7人が
やはりトンデモない目に遭います。
しかも、こちらの犯人は「人狼」というナチスドイツの負の遺産が絡んでいます。
全部の事件が人狼のせいになりますが、
一件だけは、
使節団のメンバーの内部犯行でした。
これも事件だけが全部起きて、
それでおしまい。
え、犯人は誰?
真相は?
密室殺人はどうやって?
そして3冊目が
「探偵編」。
やっと探偵登場。
まるで金田一耕助。
全部の事件が起きてから推理を始めるわけですよ。
半年以上経っても戻らないツアー客。
消息を絶つた行方知れずの使節団。
それぞれのグループの主人公の手記を元に
ドイツの人狼城とフランスの人狼城で起きた事件の共通項を洗い出します。
この2つの城は、国境を挟んで対峙。
隔てているものは、
たった1つの渓谷。
起きた事件はソックリ。
首や胴体がバラバラにされるとか、
首だけの死体とか。
同じ種類の毒物による中毒死。
城の住人は、
謎めいた人たち。
初日から留守の両伯爵。
美人の奥様。
個性的な使用人。
最初は晩餐やピクニックなど
ゴージャスにもてなしますが、
殺人事件が連続して起こると、
客たちを見放して、
自分たちだけでどこかに隠れてしまいます。
これらの共通点は「なぜ」なのか?
探偵編の次は
「解決編」。
その名の通りです。
4冊はいっぺんに出たのではなく、
ドイツ→フランス→探偵→解決
の順番で出ました。
フランス編をドイツより先に読んでも差し支えはないそうです。
私めは幸いなことに、
全部出版されてから手に取ったので、
悶々とする時間が短くて済みました。
リアルタイムで読んだ人は
事件編から探偵編まで半年は待ったでしょう。
そうそう、ポルシェですね。
フランス編に、
クロード・ランズマンという50歳くらいの男性が使節団メンバーの一人として出てきます。
「アルザス独立サロン」というフランスからの独立を趣旨とする高級会員制クラブで
アルザス人でしか会員になれません。
スポンサーの住む「青の狼城」に招待された厳選メンバーは7人。
全員アルザス人です。
ランズマンはレストラン経営者。
キザで見栄っ張り。
ハッキリ言って嫌な奴です。
恋人兼パトロンのシャリス夫人の気を惹くために
「僕ももうポルシェに飽きたから今度はフェラーリかマセラティを買うつもりさ」
なんてフカたりします。
この台詞1つでランズマンの人となりがわかります。
そのくせ、メンバーで一番若いゲルケン弁護士には、やたらに強く出ます。
私も言ってみたいです。ポルシェに飽きたと。(笑)。
実はランズマン氏は、アルザス人どころか
元ゲシュタポで本名ヨアヒム・ヒムグルーバーという人物でした。
ゲシュタポはナチスの秘密警察。
戦犯のお尋ね者です。
要するにドイツ人だったわけです。
晩餐ではワインではなく黒ビールを飲んでました。
ドイツ人はビール好きな国民。
乗り飽きたポルシェはドイツ車ですね。
ドイツ人であるというヒントがいくつか出てました。
黒ビールを飲んだのは他にもう1人いて、
その人物も、国籍はドイツ人で、
素性を偽って参加してました。
サロモン警部だということは、今までのブログを読んだ人ならわかりますね。