こんばんは。

ミステリ案内人・稲葉の白兎です。

推理小説を読むと、
その舞台である場所に行ってみたくなります。

松本清張は、私の中ではミステリ案内人でもあり、
旅行代理店の窓口でもあります。

彼の筆にかかると、
戦争中のイラクにさえ、行ってみたくなります。

「火の路」はイラクが舞台で、
ゾロアスター教の案内が主な内容です。

殺人はなし。
大学教授が出てくる教授シリーズです。

「人狼城の恐怖」は、
作者は二階堂黎人。

舞台はドイツとフランス。

探偵編では日本も出てきます。

探偵は日本人。

ドイツのツアー客10人が半年過ぎても戻らず

の新聞記事をキッカケにこの消失事件を深追いします。

ドイツ編を読むとドイツ観光に興味が湧きます。



探偵編ではフランスの描写がたっぷりと出てきたので、
フランスに行きたくなりました。

どちらかというとドイツよりフランスにより行ってみたいです。

ドイツは日本に近い真面目なイメージなので。

フランスは自由で、軽薄で、芸術的で
カッコいいです。

フランス料理、ウエルカムです。
ワイン、
フランス車、
劇場‥

さて、本編とは別に外伝エピソードが出てきます。

その内の1つがルイ15世とポンパドール公爵夫人。
ぷらすサン=ジェルマン伯爵。

まだフランス革命前のフランス。

ルイ15世は、政治に関心のない人。

ピロートークの話題はサン=ジェルマン伯爵。

何でもかでも知っていて、6カ国以上の言葉を操り、宝石をたくさん持っています。
しかも、歳を取らない?

若さの秘訣は「エリクシール」という名の養命水を飲んでいるからだと言います。

それならば是非、陛下に差し上げて欲しいとポンパドールが言うと
「そんなことをしたら、怪しげな水で毒殺しようとしたと噂が立ってしまいます」とキッパリ断るところが抜け目ない。

それを聞くとルイ15世は、少しガッカリして

「彼の言う事は最もだ。
なかなか頭のいい人物のようだ。
ますます気に入った。
近々、彼に頼みたいことがある」

歴代ルイ王朝の中でもワースト3に入るルイ15世,。

徳川政権で言うと、11代の家斉あたりか?
政治はサッパリでしたが、
文化文政時代の徒花が開花しました。

フランス革命で、断頭台に送られてもおかしくないと言えそう。

この頼みごとは、
もちろん、人狼城の惨劇と無関係ではありません。

ルイ15世は、不老不死に興味を持ってるようです。
権利者が誰でも望むものの代表です。

私もエリクシールを分けてもらいたいです。


ハーメルンの笛吹き男のエピソードとリンクしているようです。