こんばんは。
稲葉の白兎です。
フランスとドイツの国境に近いアルザス地方。
「アルザス独立サロン」は、
名目上は、フランスから独立したい、アルザス人によるアルザスのためのアルザス人の会員制サロンでした。
サロンの偉大なるスポンサー「シュライヒャー伯爵」が、サロンのメンバーと交流したい、お互いに理解を深め、親しくなりたいとのことから、
サロンのメンバーは、精鋭7人で、
伝説の双子の城「人狼城」を訪れる事になりました。
人狼城は、国境付近を流れるザール川を挟んで、
ドイツとフランスの両国に立地しています。
フランス側は「青の狼城」と呼ばれます。
壁面がやや青く見えることからそう名付けられました。
アルザス独立サロンは、アルザス人でしか会員になれないのに、
7人のうち、2人がドイツ人でした。
サロモン警部はドイツ人。
第二次世界大戦で、恋人がフランスのレジスタンスにいました。
ドイツ人に殺されたことから、ドイツ人を深く恨み出し、ドイツ大嫌い人間になり、フランス国籍を取得。
そして腕利きのナチスハンターとして活躍。
それからクロード・ランズマン氏。
フランスのレストラン経営者と名乗ってますが、
実はドイツ人でゲシュタポのリーダーとして鳴らした人でした。
さて、ドイツ側の🇩🇪人狼城は「銀の狼城」と呼ばれています。
壁面がやや銀色に見えることからから、そう名付けられました。
こっちの人狼城も、徒党を組んで訪問しています。
ある製薬会社の懸賞で、当選した人たちがライン下りを中心としたドイツ観光をするという企画がありました。
音楽家の青年テオドールが主人公。
他に宝石商のコネゲン夫妻、
今回の添乗をするトーマス・フッテン
女優のマリカ・クルト
潜入捜査をするブロッホ警部
フェラグート教授。歴史の専門家。
など全部で11人。
人狼城は双子の城ですが、
訪問客まで、どこか似ています。
フェラグート教授は、
ミューラー教師の共同研究者。
それは「ハーメルンの笛吹き男」に関して、
世界を驚かすほどの内容をつかみ、
近々正式発表に向けて最後の詰めを詰めていた矢先でした。
どちらも70歳くらいでワインに目のない酒豪です。
潜入調査中の警部。
これも、グループの共通点です。
要はプロが混ざっていたこと。
共通項はまだまだあります。
シュライヒャー伯爵は2日目がメンバーの顔合わせでした。
銀の狼城での伯爵は、初日、姿を現しませんでした。
代わりにもてなしたのが、奥さん。
銀の狼城の面々もピクニックに出かけます。
そして3日目の朝、何者かが外側から城の鉄扉に鍵をかけて、城が封鎖されます。
城の封鎖を川切りに、殺人事件が起こります。
首のない死体とかが出て来ます。
毒殺された人もいます。
毒殺で死んだ人は、「イチイの実」が原因のようです。
殺害方法が似てるというのも、気になるところです。