こんばんは。
稲葉の白兎です。
「人狼城の恐怖」は、
話の長さに比例して、謎も超弩級。
「アルザス独立サロン」のメンバーを次々と襲う謎の殺人事件。
心臓に悪いシーンの連続ですのでご注意を。
最初に狙われたのは主人公のローラント。
最初にワイン醸造所で、樽を落とされ、
鍾乳洞見学では、帰りの地下通路で何者かにぶん殴られ、
3日目の午後にはワイン貯蔵庫で、
殺されかけます。
ワイン貯蔵庫でモースに助けられます。
ですが、代わりにモースはビール瓶で、犯人に頭を何度も殴られて死んでしまいました。
最初にワイン醸造所で、ローラントを襲ったのはランズマンでした。
しかし、ランズマンは、元ゲシュタポだということがバレて牢屋に閉じ込められたばかりです。
さすがのサロモンも、いくらランズマンが憎くても、モースの殺人の実行者とは考えませんでした。
この後、シャリス夫人が何者かに襲われ、
軽い脳しんとうで気絶します。
メイドのファニーと医者のアノーが手当てをします。
まず、アノーが部屋を出ます。
その後、追いかけるようにして、ファニーが部屋の水差しを持って出ます。鍵をかけます。
振り向いた時、女の悲鳴が聞こえます。
2人は目を見合わせます。
「アントワーヌ⁈」
アノーは、気が動転して、シャリス夫人の名を呼ぶと、
ファニーが
「アノー先生、か、鍵」と言って渡し、何度もガチャガチャ回して、部屋に入ると、
ベットが血だらけ、枕の羽毛が飛び散り、
シャリス夫人の首がちぎれて転がっていました。
2人の悲鳴を聞きつけたミューラーとローラントが現場検証します。
さっきまで生きてベッドに寝ていたシヤリス・ド・アントワーヌは、
わずかな間に、何者かに首を千切られ、
しかも、どこにも動物や曲者はいません。
窓を開けると千仭の谷で、落ちたら命はありません。
窓から逃げることなど不可能です。
最後にシャリスを見たのはファニーです。
ファニーにシャリスを殺せたでしょうか?
そして、この時もランズマンは牢屋の中なので、
犯人ではありません。
鍵はサロモンが持っています。
ランズマンはローラントからシャリスの訃報を聞いて喚きます。
アントワーヌの仇を討つから、ここから出せ!
とローラントに頼みます。
「サロモン警部からの許可がない限り、
絶対にあなたを牢屋から出しません」と言います。
ランズマンはローラントにその気がないことが分かると、罵り始めました。
そして、ふと、我に返って
「そうだ、思い出した!」
と突然何かを言い出します。
そしてまた懇願します。
ローラントは罵り言葉を受けてたので、聞く耳を持ちません。
でも、この時、ランズマンは非常に重大なことを思い出し、訴えていたのでした。
翌朝、ランズマンは牢屋の中でバラバラ死体となっていました。
不思議です。
牢屋の鍵はサロモンが持っていて、
その鍵がないと牢屋の内部へ入れません。
でも死体をバラバラにするには、牢屋の中に入らないと無理です。
では犯人がサロモンだったら?
サロモンはその晩、城を探索中に何者かに石弓のような矢で腹を刺されました。
重態で、ベッドに横たわっているサロモンにとてもそのような芸当ができるはずがありません。
気持ちを落ち着けようとサロモンを除く生き残った3人は、
ゲルダの淹れてくれた紅茶を飲みます。
そしてまた、犯人は不可能なことをしました。
紅茶を飲んだ者のうち、1人だけが突然もがき苦しんで死んでしまいました。