こんばんは。
稲葉の白兎です。
もーすぐピーターラビットのロードショーが始まります。🐇
昨日は、スイーツをドカ食いならぬ、
本をドカ買いしてしまった。
7冊!
コミックスが混ざってるので、五千円代で収まったけど、ほんと、大型書店での立ち読みは収拾がつかなくなるから気をつけないと。
まして、その本屋は、趣味人のための造りになってるので、いつも以上に無抵抗になります。
顔なじみの犬が話しかけてきたようなものです。
今日は地元の本屋に行ったけど、まるでそそられなかった。
そして今日は、本を28冊売りました。
習慣の本を買って、少しずつ捨てる事を決意。
状態のよいものは売ります。
今日で3回目のドカ売り。
袋とカバンにパンパンに本を詰めてブックオフに。
毎日少しずつ本の整理です。
昨日の千代田区の某本屋では、
一階の江戸川乱歩に関する本だけで、時間と目を奪われました。
この人はもはや、ミステリ作家を超えて、
日本を代表する文学者で、芸術家で、
エンターテイナー。
原点。
私にとっては、本格推理小説にいざなってくれた、本格の父。
本人は本格は得意じゃなく、
怪奇やホラー、少年の冒険もののほうで売れて、一斉風靡しました。
「呪いの指紋」を読んだ時の、新鮮さと驚きは忘れられません。
本格初体験。
いきなり、ショーウィンドウに、女性の死体がマネキンのように飾られていたところからスタート。
いや、最初は、脅迫状が届いたところから始まるのかな。
とにかく、明智小五郎も小林少年も出てきません。
あれっ⁈
そんなシリーズは読んだことなかったです。
悪い奴はとにかく二十面相しかいなかったし。
女性の身元は、川手庄一郎という実業家の娘。
川手氏には、指紋の模様つきの脅迫状が送られていました。
これがただの指紋ではなく、三重渦巻きの指紋。
デパートのショーウィンドウにも、この三重渦巻きの指紋がクッキリとついていました。
川手氏には、もう一人娘がいます。
近々、妹のほうも誘拐して殺すから、と手紙で脅かしてきます。
わずか、この序盤で私はキリキリ舞いしました。
いきなり死体が登場。
もう一人のお嬢さんもコロすと言ってきてます。
怪しい三重渦巻きの指紋。
神出鬼没の指紋。
まったくわけがわかりません。
次はさらにエスカレート。
予告殺人です。
川手氏は、私立探偵宗方博士に助けを求めます。
次女まで殺させる訳にはいきません。
宗方博士は頼りになりそうです。
助手を使ったり、見張りをつけたり
包囲網をしきます。
頑張れ、川手さん。
ところが、裏をかかれ、お嬢さんは部屋から連れ出されてしまいます。
お嬢さんは殺されてしまいました。
これがどれだけショックだったことか!
二十面相は、人を殺しません。
脅かすだけ。怖がらすだけ。
しかも、美女です!
うら若き乙女を殺すなんて‥!
ていうか、普通、助かるでしょ?
そんなバカなです。
宗方博士、無能すぎる!
しかも、犯人を助手と一緒に追いかけて、
お化け屋敷まで入って、
犯人をふんづかまえて、覆面を取った瞬間、
犯人にズドン!
ヒドイ
酷すぎる!
殺されたのは、片腕の小池助手。
小林少年が殺されたみたいで、
めちゃめちゃショック。
犯人は一体、何者⁈
とにかく、ドキドキしっぱなし。
お化け屋敷のシーンが一番、怖かった。
八幡の藪知らずという言葉は、この小説で知りました。
残るは川手庄一郎氏ただ一人。
宗方博士は今度こそ犯人の目をくらまそうと、
人里離れた山奥に川手氏を疎開させます。
このあたりになってくると、川手氏はどうでもよくなって、
少し読むのもダレて小休止。
何しろ、とても分厚いのだから。
話は、どんどん思いもしない方向に進みます。
犯人は二人組の兄弟で、
太いのと細いのとで、
一人は眼鏡をかけた大柄の兄で、
名前が山本はじめ。
でも、山本はじめの指紋は三重渦巻きではなかったんですよ。
山本だけでなく、
宗方博士を初め事件関係者で三重渦巻きの指紋を有した人がいなかったんですよね。
で、意外な人が三重渦巻きの指紋の持ち主。
子供心に、
なんてすごいトリックなんだろう、
なんてすごい推理なんだろう、
なんてすごい結末なんだろう
そして、いちいち納得できました。
子供の目線なので、どんな結末でも、
一通り驚いたと思います。
この本は友達が図書室で借りたのを見て、借りたくなったのです。
すぐ借りようと思ったら、別な人が借りて‥。
やっと、読む番が来たのが嬉しかったです。
すべてが新鮮でしたね。