こんばんは。

ミステリ案内人・稲葉の白兎です。

神出鬼没です。(笑)


ミステリ案内しなくても、西村京太郎と赤川次郎はご存知ですよね?
日本にこのネームを知らない人はいないですよね?
彼らは、2億部を売り上げましたが、
彼らはいわゆる書く商人です。

内容はサブイです。
京太郎ちゃんに関しては、いろいろあって、
また別な機会に書きます。

それと反対に、歌野晶午はすごい!

一般には、知名度ないけど、
マニアには一目置かれています。

「長い家の殺人」などの家シリーズは、
クオリティが高く、
最終作を読んで、マイッタした、白兎です。

さて、今日は、
「コンテンツ業界における歌野晶午」と、会ってきました!!

ハハ、勝手に言ってます。(笑)

秘密の食事会をしてきました。
10人の秘密のランチ。

巨大ホテルです。客室数900くらい。
そんな巨大ホテルが消えてしまいました。

確かパシフィックホテルという名前だったハズ。

買い取ったのは京急?


 
シナガワグースという名前に変わってしまいました。
非常に驚いてます。

ホテルの栄枯盛衰に。

もともと、それほどアッパーなホテルでもなかったですが、キャパシティはありました。
「グース」というと、グースおばさんこと、
マザーグースのガチョウを連想します。(笑)

そんなことより、
最上階のレストランで、秘密の昼餐は行われました。

個室です。
別世界です。
会費もヒミツ(笑)。
聞いたらきっと驚くでしょう。
何しろ、コンテンツ業界の歌野晶午です!

著名コンサルタント、大手医療機関を中心に
超高額レクチャーをなさり、

自社コンテンツで、1日で一千万の売り上げ実績を持つというスーパーマン。

知る人ぞ知る、ハイクオリティ思想家。
かのナポレオンヒルのプロデュースにも携わったことのある方。

潜入!
ですね。


この前菜は絶品でした。
スープも絶品。

あとは普通です。

料理はどーでもよろし。
メインディッシュはその会話の内容!

すごい、すごい。

予想はしてたけど、まさか、これほどとは。

マシンガントークです。

話についていけない人、続出。(笑)。

それはそうです。
歌野晶午さんですから。(笑)
私にとって。

西村京太郎や赤川次郎とは違う。

彼らが売れてる理由がわかりました。

レベルを敢えて下げている!

この方は、全てお見通しの世界の人。
すみません、わからないですよね。
いつもと違ってすみません。

言っても、信じてもらえそうにない話、
世界観の話は、言わぬが花です。

文学の話だけにしておきます。


でも、この方、
わからない人は分からなくていいというスタンスの方。
本人もどこか無菌状態。

せっかくのコース料理なのに、
喋って喋って喋りまくり。我々、のために。
業界のために。

参加者から質問が出ました。
とある儲かってそうな会社の社長。
かなり、押し出しの強い男性。
見た目からしても。

「オススメの本は何ですか?」

嫌な予感(笑)。
「俺、本、一冊も読んだことないんですよ。
何かてっとり早く読めるのないかな」


あー、それ、私に聞いてよ!

案の定、この無菌状態のこの方は、
「太宰治」
と言いました。

僭越にもほどがあるけど、この場で本に詳しいのは、稲葉の白兎めだろうと、
「人間失格ですよね」と合いの手を入れてしまいました。

「そう‥」
ポツリと呟きます。

しまった!

共犯者になってしまった。

これはマズイ!

人間失格は、初心者が、それも、
初めて読む本がそれなんて厳しすぎます。

白兎めは、数行で、
何、この暗さ!

ムリ、ムリ。

お化け屋敷に入るつもりで、さらに数行。

この人の世界観、ムリ。フィクションでも。

‥‥読まないでほしい。
という気持ちが半分と
読んだ感想が聞きたいが半分。

忠告をしようとしたけど、勢いが止まりません。

「あー、確か太宰治って、自殺したんですよね?
何で芥川龍之介とか、文学の人、自殺するんですか? 
頭、良すぎるンスかねえ」
(本、読まないのに、知ってるじゃん、キミ。)

その質問は、誰しも芽生えたことありそうですね。

目の前の文学部長いわく、
「煮詰まってきたんじゃないですか?
プレッシャーとか」

才能の枯渇の恐怖?

私しゃバカでよかった。

人間失格に対する処方箋をお伝えするヒマもなく、質問者の男性は、すごく満足げで、

「まぁ、いいか」   
(*´ω`*)

私はいわゆる文学、哲学苦手で、
トルストイとか、やはり、いいですか?

文学部長いわく
「私は海外のはほとんど読みません。日本のほうが面白い。外より内に入っていく、傾向が日本文学の特徴です」

よかったア。
トルストイがいいと言ったら、買ってしまったりして。😹