こんばんは。
ミステリ案内人・稲葉の白兎です。
今日は、昭和の日。
天皇誕生日という言い方のほうが、
昭和の子としては、しっくり来るんですけど。
ゴールデンウィークでも、大河ドラマは、
放送されます。
当たり前ですけど、見るほうとしては
忘れそうになります。
重要人物、渡辺謙さん演じる薩摩の島津斉彬が死にました。
西郷のスポンサーというか、後ろ盾というか、
江戸城にとっても、大損失で、
ここから、どんどん時代が加速度的に進みそうです。
憎たらしいのが、政敵・井伊直弼ですね。
お由良以来の悪者(笑)。
さて、再来年の大河ドラマの主役が、
長谷川博己さんに決定したことはご存知ですか。
地味なルックスながら、
「小さな巨人」で、捜査一課のエリート役で
初めて主役を張りましたが、意外と好評でした。
2020年は「麒麟がくる」🦒
なんと明智光秀役。
つまり、主人公ですね。
ビックリですわ。((((;゚Д゚)))))))
明智役が合わないとかじゃなく、
明智が主人公とは⁈
謀反人で、負け組。
「真田丸」の真田幸村にもビックリしましたが、
彼は、日本史のヒーローなんで、
負け組も、たまにはいいか、
と思いましたが、
明智光秀さんとは、穏やかではないですね。
この分では、石田三成も
いよいよ大河の主役もそう遠くない?
さて、せっかくのゴールデンウィーク。
ミステリのまとめ読みはいかがですか?
昨日、本屋で
発見。
「アクロイド殺し」作・アガサ・クリスティー
の文庫が売られているではありませんか!
表紙は、こないだのテレビ
「黒井戸殺し」
の野村萬斎と大泉洋が並んで表紙になってます。
稲葉の白兎めが、
このクリスティーの名作を初めて読んだのは、
中学生か高校生の時。
高木センセが、犯人をバラしてしまったので、
100%驚く予定が、
10%以下の驚きに。
実は、小学生の時、買うチャンスが訪れていたのです。
表紙がスズメバチ。🐝
創刊推理文庫で、当時380円。
薄さは普通。
ハチの絵が気になってたので、よく覚えてます。
ミステリーの代表作的な紹介をされてました。
「驚くべきトリック」とか言って、
読むと、別にィ、
大げさだよなぁ、
という作品があったので、
まずはデビュー作で、お試し。
「スタイルズの怪事件」のほうを
選んでしまった。
結果を言うと、
スタイルズは、まったく面白くなかった。
推理小説であることが不思議なくらいに。
ポワロの親友・ヘイスティングス大尉しか印象に残っていない。
この程度なら、
自分にも書けるのでは、
くらい、何がウリなのか、
よくわからなかったです。
多分に読解力の欠如?
カタカナの登場人物は、
読んでて、つらいですね。
ところが!
「アクロイド殺し」は、
話がわかりやすい。
読みやすい。
カタカナ人物も、すぐに見分けがついた。
これは、キャラが立っている、というやつですね。
ロジャー・アクロイド
ジェイムズ・シェパード
ミス・エリザベス・ラッセル
ラルフ・ペイトン
等、等、
今でも言えるあたり、話がアタマに入ってたのですね。
正直、個々のアリバイなんて、
どうでもいいのですが。
読み返したのは、推理の場面だけかな?
あと、犯行時の犯人の行動。
高木センセの誘導がなければ、
この話の良さは、わからなかったかも。
あと、アガサ・クリスティーって、
決して密室殺人トリックを書くタイプの作家ではないんですよね。
トリック型ではなく、
心理型。
あなたもおそらく、
機械仕立ての密室トリックは、
メンドくさくて、
そんなん、どーでもえーやん!
と思うでしようが、(私も好きではない)
この作品に限って、
密室は、敢えて必要だったんですね。
密室を作る理由は、
おそらくただ一つ!
アリバイ作りです。
アリバイのある人のほうが、
推理小説の世界では、犯人の資格を持ってます。