こんばんは。

ミステリ案内人・稲葉の白兎です。

子供の頃は、
犯人当てのミステリ、いわゆる本格派推理小説のファンでした。

江戸川乱歩、が特に好きでした。

松本清張は、若い時にも読みましたが、
作品のよき理解者になったのは、
中年以降。

経験、体験が積み重なると、
ある程度、必勝セオリーならぬ必負セオリーが存在しますね。
破滅セオリーというのでしょうか。
センセの作品は、ソレを教えてくれる作品が多いように思います。

ところで、今日、また本を衝動買いしました。

この著者は、現役の作家であり、
87歳という高齢にも関わらず、
毎日会社に出勤していらっしゃいます。

ご自分の立ち上げた出版社に、
ということです。

女性週刊誌の編集長もされた方で、
櫻井秀勲さん。
(さくらいひでのり)

結構、有名なかたです。

なんと、松本清張センセの最初の編集者になった人!

これは、買わないと。

全体的な内容は、
87には見えないだろ、
現役だよ、
睡眠長いとボケてしまうから、短眠にしなよ、
という話。

根拠が強引すぎて、
他の人には、
再現性の低さを否定できないのですが、(~_~;)

松本清張氏との付き合いについて触れている箇所を
書いてみます。


清張センセとは、40年もお付き合いがあったそうで。
櫻井氏は、
講談社の子会社「光文社」に入社。
そこで、作家の編集をやり、
松本清張と公私ともに40年の交流を持つことに。

ある時、清張氏に

「櫻井くんも、そろそろ小説を書いてはどうかな?」
と、言われたそうです。

編集の仕事は辞めて書く側に回れと。

「私にできますかね?」

「できるとも。ただし、毎日16時間、机に向かうことが条件だ」

16時間!

それでも、
清張センセは、42歳で「西郷札」でデビューしてから、82歳でお亡くなりになるまで、
かなりの長短編を書いていますが、

毎日、16時間書いていたとしても、
追いつけるかどうかの膨大な作品量です。

「私は40年間、そうしてきたから、
櫻井くんも、50歳で始めたら、90歳まで、
書くのをやめては、いかん。
書き続けると約束しなさい」

なんたる無茶振り。
((((;゚Д゚)))))))

作家版・千日回峰。

現在、櫻井氏は累計図書は200冊を超えています。