こんばんは。

稲葉の白兎です。

昨日は、面白いラッピングバスを見ました。
場所は、霞ヶ関付近。

都バスの中から、見えたのですが、

なにやら赤い色の目立つバスが
反対側車線で信号待ちしている!

前方に「ふくしま」と書かれていて、
おそらく、福島県と東京を往復する長距離バスでしょう。
全体が赤い色で、
手塚治虫の漫画のキャラクターが全員集合でした。

ブラックジャック、レオ、メルモ、リボンの騎士‥

他のどの宣伝より、
アニメのラッピングは目立つ!
見ないでは、いられない。

そして、それを見た日は、
かなりトクした気分になります。

バスの中からだったので、写真に撮り損ねて、
お見せできなくて残念。

さて、わが松本清張は、
社会派推理のキング・オブ・キング。

バリバリ推理小説もあれば、歴史物、時代劇、
美術関連から
「日本の黒い霧」まであります。

そして、何故か女性読者が多いです。

特に人気なのが、銀座ママが主役の
「黒革の手帳」。

女性読者は銀座ホステスに興味ある?

多分、女性の成功の象徴なんだと思います。

女弁護士より、華がありますよね。
一流の場所で、
女の象徴・ホステスで、トップになることは、
女のトップです。
一流のホステスを揃えたクラブといえば、
銀座しかあり得ないわけです。
浅草や池袋ではダメなのです。

だから、悪のヒロイン原口元子は、
銀座クラブのママにこだわった。
まったく経験してないのに。

人生ナメまくりのとんでもない女ですが、

なんとなく裏街道的で、

ドラマにはもってこいですね。

何より、清張センセは、女ゴコロというものをわかってらっしゃる方。

過去ご自身の周りの女性たちへの観察眼。

それに加えて、取材。

取材の鬼、清張センセは、ホステスものを書くため、銀座のクラブで取材したそうですが、
それ以外のリサーチも欠かさない。

ホステスに、作品の感想を聞きます。

「ここは、よかったけど、ここは、違うわね。
女の気持ちはこういう時はコレコレ、こうよ」

と、取材の延長で、銀座の女の子にダメ出ししてもらいます。

ホステスにフィードバックもらったら、
天下無敵ですね。

ホステスではないけど、
一流企業のハイミスOLが主人公の
「ガラスの城」。

ここでも、
その女性の心情が
遺憾なく筆に発揮されています。

この原作を連ドラにしても、
いいドロドロが表現されまくって、
人気が出そうです。

連ドラにならないかなぁ。(^.^)

若くて美人の人妻の描写より、

負け組お局独身OLの心理描写のほうが
よほどリアルで、迫ってくるものあり。

負け組は、負け組を知る?

清張さんも、かつては、給料をもらうために働いていた経験あり。
それも、かなり、雑に扱われた経験ですね。

そこで、その哀しさをわかっているが故の
負け組目線の巧さ。

庶民目線ですね。

銀座ホステスは、
他にも「彩り河」「聖獣配列」
「迷走地図」などの長編に出てきます。