こんばんは。

いつものミステリ案内人・稲葉の白兎です。

先々週の三谷幸喜脚本「黒井戸殺し」。

先日、犯人役やった人が、コマーシャルに出ててドキッとしました。
「あ、犯人!」(笑)。

何でドキッとしなければならないのか?

まるで、街中で、お巡りさんに会ったような感覚。
触らぬ神に祟りなし。

家族にも、内緒にするつもりが、
ちょっと言ってみようと思いました。

その俳優が出た2回目のコマーシャルを指して
「この人だよ、犯人役」

家族は、途中まで観てました。

教えると、
「へえ〜〜。そうなんだ」
感心してました。


「だって、他の容疑者って、いかにもワザとらしくて、かえって、犯人じゃないよ。
復員兵が犯人なんてあり得ないし、
自然体の人物こそ犯人だよ。」

‥とネタばらし。

一人、二人ならともかく、あまりにも怪しい人が多いと、逆に怪しくなくなるものです。

立ち聞きをして、隙あらば秘密を握って強請りを働く〇〇とか、

問題の時間、話題の容疑者と逢引きをしていた
〇〇とか、

最後に被害者の話し声を聴いた〇〇とか、

・アリバイのハッキリしない人、
・意味ありげ訳ありげの秘密を持つ人、
・遺産など利害が絡む人、
・見た目がめちゃくちゃ怪しい人

こんな人が犯人なわけない!

自分が作る側に回ればわかります。

友人で、これを観た人がいました。

犯人が意外でビックリしたとのこと。

映画とか、犯人当てのものをよく見るそうで、
わたくしめもそうですが‥(^^;;

そうか、映像化しても、
犯人バレバレにならなかったんだー。
大成功じゃん。

松本清張の「ガラスの城」は、

若い時に読んだけど、社員旅行の部分までは面白かったけど、だんだんクネクネしてきて、
後半、わけがわからなかった。

5年ほど前に再読。
見えないものが見えてきた。
犯人、意外で驚いた。

てか、この作品、ヤバいわー。
めちゃスゴイ。

なぜ、知名度が低いのかしら。

本格物だから?

本格物アピールが足りないのと、
タイトルのインパクトなさ過ぎ。

森村誠一の実際の作品にある、

「鉄筋の畜舎」
「不良社員群」 
「サラリーマン悪徳セミナー」
「社員廃棄院」

こーんなタイトルのほうが分かりやすくていいと思いますが。

敢えて作るとしたら、

「ガラスの檻」
「ガラスの牢獄」
「凶原の城」
「虚構の城」

何かを匂わせて欲しい。

今夜、あるセミナーの同窓会で、
松本清張の話題を出したところ、

「点と線」
「砂の器」

の印象が強いとのこと。

やはり、そうですか。

中には
「熱い絹」!!

という後期の大長編を挙げてくださった方も。

社会派もいいけど、

やっぱり犯人当てミステリは楽しい。

謎解きのスリルがあります。