こんばんは。
稲葉の白兎です。
松本清張の作品の中でも、
これぞ、推理小説らしい
テクニカルな作品「ガラスの城」。
この作品は、一流会社に勤める二人のハイミスの目線で書かれています。
ハイミスは、年齢か?
三上田鶴子にしろ、的場郁子にしろ、
年齢はよくわからない。
自分たちが、そう思い込んでいるフシがあります。
少なくとも、三上の手記では、的場女子のことを、女を捨てた、カサカサの、
可愛げのない、ハイミス
的な評価
一方、的場のほうも、三上田鶴子を
若くもなく、男が素通りするような、目立たないルックス
的な評価
読んでるほうは、的場の文で驚いてしまいます。
" あの人よりはマシよ "
根拠のない自己評価。
ほんとに清張センセは、ルックスにコンプレックスを持つ女同士の、ドロドロ👁目線がリアル。
他の作家は意味なく美人を登場させてしまいがちだけど、
滅多にいないから、美人というのに、
清張センセは、意味あって、不美人を登場させてます。
あまり、わざとらしい美人は出てこない。
さて、ヒロインをカテゴリーにすると
若い美人
若い不美人
若くない美人
若くも美人でもない
この中で、よく清張先生の話に出てくるのは、
若い美人と年増の不美人。
若い美人で、性格の悪い人は登場しません。
アラーー、Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
どうしてかしら??
訊くまでもない?
ブルータス、お前もか。
そして年増の不美人は、意地悪。
さらに、
美しい人妻vs不細工の未亡人
「風の視線」のヒロイン・竜崎亜矢子は、
美しい若き人妻。
モテるし、性格はいいし、
最後は恋人とハッピーエンド
不細工の未亡人の代表は、
「熱い空気」の家政婦・石崎秋子。
市原悦子が主演で、大ヒットした
「家政婦は見た!」の原作です。
痛快ではあったけれど、
最後に秋子は、
働き先のご主人に見初められることもなく、
溜飲が下がったのも束の間、
油断から大怪我をしてしまいます。
なんたる不公平!(笑)
中年の女は、
美人妻でも、性格が悪い
例‥「強き蟻」「けものみち」
若いけど、多分そんなに美人じゃない。
‥悪のヒロイン
「霧の旗」の柳田桐子
「黒革の手帳」の原口元子
40過ぎた独身女は、
家政婦か中居をやるしかない
といった、差別的な発言?が多いです。
男尊女卑ですね。
でも、なぜか、女性の読者が多い。
綾小路きみまろが中高年ネタで言う、
笑ってるお客さんに、
「自分だけは例外だと思ってるんでしょ」
「人のこと笑えますか?」
と何か近いものがあったりして。😝