こんばんは。

ミステリ案内人・稲葉の白兎です。

いつもありがとうございます。

読んでくれて感謝!



さて、本格ミステリ第三の男・高木彬光。

乱歩や正史より、
洗練されている!!

織田がつき、羽柴が捏ねし天下餅。
座りしままに食うは、徳川。

ということです。
家康は、先の2人の欠点を修正して、
長く家を存続させました。

江戸川乱歩は、
怪奇、猟奇、狂気が前面に出てます。
あと耽美的。
例えるなら浅草の見世物小屋。

横溝正史は、
旧家、因習、血筋が前面に出てます。
ビジュアル的にも
「血だ〜〜」
っていう感じ。

高木彬光は、
スマートな都会派。
謎に重点を置いています。
偏りは少ない。

この人、頭いい!

という感想を、本能的にキャッチしました。

子供の頃に出会った影響は、大きいです。
カルガモ状態ですね。

冒頭タイトルの、
「O型の親からAB型の子供は生まれない」

という、血液型の
常識中の常識ですが、

それを初めて知ったのが、
この「能面殺人事件」。

Eクイーンの「Yの悲劇」には、
主治医によるハッター家のカルテが出てきますが、この作品も同様。

名門C家の一族のカルテが登場。

見ても、別にそれが何か?
でしたが、
探偵は、一目で気がついたみたい。

「C井〇〇は、C家の血を引いてない!」

理由は、タイトルの通りです。

中学生になったばかりの私にとって、

とてつもない新情報 (´⊙ω⊙`)

親がO型なだけに、
この血液型による親子関係否定知識は、
余計に体内に浸透しました(笑)。


速記文字もそう。

この小説のみで、

速記文字の全てを知り尽くした感があります。

主に早稲田式と中根式の2つがあり、
ミミズが這ったような記号で、

字というよりは、絵に近く、
模造がしやすい。

覚えるのは難しくない。
語学の習得よりは。

それにしても
居候を含め8人いる内、
4人も、速記の知識があるなんて、
すごい偶然。
全員、中根式だし、
探偵も中根式。

私は、速記文字が読める人に会ったことありませんよ。
(能に詳しい人には会いましたが。)
聞いたこともないです。
速記者にしか、速記は必要ないですよね。
日記を書く上で便利なくらいでしょうか。


この確率を誰か計算してくれませんか?