こんばんは。
稲葉の白兎です。
昨日は、夏!
初めて半袖で外に出ましたが
そのまま夜の8時まで違和感なく過ごせました。
それに比べ今日は寒い?
いえ、例年どおり。
普通の日。
昨日が暑すぎたので、よけいに寒く感じたのです。
「能面殺人事件」に出てくる、名作のネタバラシ。
「アクロイド殺害事件」だけは、本作によって、
痛恨の極みを味合わないために、
読んでほしいと言いました。
そしたら、アガサ・クリスティ原作三谷幸喜脚本第2弾! 野村萬斎主演ドラマ。
と、いうポスターを発見!
え、原作は何?
と思って慌ててタイトルを探したら
「黒井戸殺し」
はあ?
そんなタイトル、クリスティの作品にはありません。
辻褄が合うのに1分くらいかかりました。
もしかして「アクロイド?」
パロディですね。
さすが三谷幸喜。
なぜ気づくのに時間がかかったか?
アクロイドだけはあり得ないと、つまり映像難易度が高く、
歴史的作品とはいえ、誰もどこも挑戦していません。
高木彬光の「能面‥」も、
この作品を超えようと、かなり頑張っています。
またブログがリンクしました。( ̄▽ ̄)
これだけは、人から、聞かされる、読まされる、
見させられる前に、
原作を先に読むという幸せを味わってくださいね。
あくまでも原作です。
読みやすいはずです。
ネタバラシはクリスティのほかに、
「僧正」と「グリーン家」をやらかしています。
2つとも、ヴァン・ダイン。
彼のシリーズには、名探偵ファイロ・バンスという、インテリジェンスな探偵が出てきますが、
神津恭介にソックリ。
「能面殺人事件」で言えば、
C家に依頼されたにわか探偵もソックリと言えそう。
高木という
原作者と、偶然同じ名前で
頭の良さを鼻にかけ、
知識を披露し、
衒学をもてあそび
少し調子がいい、
図々しい
挙げ句の果てに、犯人当てに失敗し、
ノコノコ東京に引き揚げてしまう
どれだけ性格が悪いかと言うと
書生が
「学生時代、何度絶交しようかと思ったか知れない」というくだり。
読んでいて、特別不愉快なキャラクターではなかったです。
うぬぼれが強いだけ。
それより、C家の人間のほうが、よっぽど理解に苦しみます。(笑)
T‥金の亡者
R太郎‥虚無主義者
Y次郎‥金の亡者
S子‥ハイミス。
S枝‥頑固
H子‥精神病者。治る見込みなし。
K吉‥心臓弁膜症
書生は、復員兵でもあります。
なので、戦争の話が出てきます。
南方のジャングルで飲んだ黄色い泥水に
何度舌鼓を打ったかしれない‥というモノローグ
「Yの悲劇」のネタをバラさないのが不思議なくらいですが、
それは、ソックリだからでしょう。
死んだ化学者がキーマンで
資産家の旧家で、元当主が化学者。
死んだのも、脇が甘いからです。
実験室で薬品、盗み放題。
エーテルという、局所麻酔に使う薬品が出てきますが、
大空という意味もあるそうです。
詩篇「かいやぐら」は
C家の発狂する前のH子の日記に登場します。
凄く長い詩ですが、
その詩の中に、
犯罪を告発する一文が紛れて入っています。
詩の流れにそぐわない章があるのです。
3章目に「大空をはるかに破り」という、文。
の大空は、
エーテルのことです。
普通の人は、エーテルの詩語までは知りませんよね。
エーテルは、大空という、意味も持ちます。
へえ。
探偵は、ホントに物知りです。