こんばんは。

松本清張案内人・稲葉の白兎です。

「砂の器」は、
すごいです。

謎解き推理小説としても、社会派推理小説としても、色んな要素が詰まっています。

登場人物も多いですね。

今西ら、捜査側のグループ
今西の家族のグループ、
前衛芸術家集団ヌーボーグループ

特に、ヌーボーグループのメンバー。
5人の中でも、
ピアニストの和賀と評論家の関川の周辺が多少、
ややこしい。

今西刑事は、
あっちへ転び、こっちへ転び、
モノになったり、ならなかったり‥大変です。

今西にとって、一番の白眉は、
下巻で、被害者の三木巡査が伊勢参りの際、
映画館に寄った途端、
旅行の日程を伸ばしたというくだり。
ついに、事件の一番大事な核心に触れた⁈

伊勢旅行からさらに上京するからには、
三木に衝撃的な何かがあったわけです。

盛り上がります〜。

映画館で何があったのか?

映画を観て気が変わり、犯人に会いに行った模様です。

いったい映画館で何を被害者は発見したのか?

当然、今西は、上映された映画が気になります。

その映画に、旧知の犯人が映っていたでしょうか。
今西は、その映画を端から端まで鑑賞しますが、
容疑者の姿・形は映ってませんでした。

目を皿のようにして、二本の映画を見るのですが、どこにも容疑者は映ってないのです。

そんなバカな!
と今西は思います。
私だって思いました。(笑)

三木巡査が寄った映画館で、容疑者に関するものがあったはずなのです。
そこで、懐かしい、かつて世話をしたある人物を発見し、
気になって、ノコノコ会いに行ったはずなのです。

またしても今西は、からぶった‥?

映画館は、当たっていましたが、
被害者が注目したのは、上映されていた映画そのものではありませんでした‥。
まあ、これが、実に意外というか、
思いもかけないものでした。

こっちまで今西になった気分で、
映画に犯人が映ってないとわかった時は、

なんでやねん!!

嘘でしょ⁈

と思わずにはいられませんでした。

これこそが、大本命だと、
ついに、シッポを掴んだぞと
喜び勇んだのですが

まだまだまだ。

大事な手がかりは、
いつも羽が生えて飛び立ってしまいます。

今西は、秋田の羽後亀田、出雲の亀嵩、

さらにもう一つ、日本海側の石川県の中山温泉まで、手がかりを求めて旅たちます。

私は、出雲大社に行った際、
時間が余ったので、
まさかの亀嵩まで、ローカルな木次線、
きすき線と言います、
の亀嵩駅まで行きました。

ありました!

小さな駅舎に、
「砂の器」映画の写真が!
俳優のサイン色紙も。
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かなり前、昔のガラケーで撮影したものです。
ごめんなさい、かなり写りが悪いです。

松本清張さんは、取材の鬼ですから、
当然、実際に亀嵩(かめだけ)に来てるはずだと思いました。
やっぱり、撮影の痕跡がありました。

テレビドラマシリーズでは、
予算の関係なのか、時間の関係なのか、
亀嵩までロケをしてない作品がほとんど。

自分が実際に行ったので、映像を見ればニセモノのロケだとわかります。

ホームの雰囲気が全然違うとか、ですね。
あるはずのものがなかったり。


周辺をくまなく探索したあと、
名物「出雲そば」を食べました。


出雲駅まで、行って戻るのに、1時間半はかかりましたね。
移動そのものの時間より、
列車の待ち時間のほうが重要ですね。

松江周辺は、在来線より、特急のほうが本数が多いです。

この時初めてサンライズ出雲上りに乗りました。
無理くり始発の出雲まで戻りました。

紅葉の季節でワクワクしました🍁
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