こんばんは。

稲葉の白兎です。

ポスト松本清張と呼び声の高い森村誠一氏。

同じ社会派推理ジャンルの作家であり、

膨大な作品数をほこり、
社会性、影響力があり
ヒットメーカーです。

白兎の周りは森村氏を読んでた人が、多かったです。

角川の映画ブームが、やはり大きいですね。

テレビでも、
人間の証明、野性の証明、青春の証明と連続ドラマ化されました。

ちなみにこの2人は仲が悪いです。(笑)
松本清張が相手にしなかった。

年代はふた回りほど違います。

かたや北九州市小倉の生まれ、
かたや埼玉県熊谷市、
かたや小学校卒、
かたや青山学院英文学科卒。

2人とも紆余曲折を経て、作家デビュー。

森村氏は、日本のホテル御三家の1つに、
就職してます。
つまりホテルマンでした。

なりたくてなったわけではなく、そこしか就職先がなかったとのこと。

エッセイでもさんざん書かれてますが、
ホテルマン時代は、
彼にとって、
地獄以外のなにものでもなかった!

初期の作品に「銀の虚城(ホテル)」というホテルを舞台とした長編がありますが、

もしかして、コレ、本人のこと?
業界の凄まじい内容が出てきます。

マンガ家石ノ森章太郎も「ホテル」を描きましたが、この人はホテルマン経験ゼロ。

石ノ森氏のホテルは人間関係が素晴らしく
森村氏のホテルものは、ドロドロ。(笑)

森村氏はホテルマンが性に合ってなかった。

嫌な上司、嫌な客、嫌な仕事。

客の横暴にはある程度割り切れるが、
嫌な上司は耐えられないそうです。

その嫌な上司から言われた一言。

「お前には奉仕の精神がない!」

でも、そのホテルを常宿にしていた作家の梶山秀之さんの原稿を、フロントをやっていた氏は預かって、
こっそり盗み読み。

これなら、俺にも書けそうだ!

実際、つづきを書いてしまったり。

そんなキッカケが来るまでは、

個性が出せないホテルの仕事を
10年もやっているうちに、
サラリーマン根性が染み付いて、?

彼の作品は、ほぼ、
サラリーマン時代の恨み節で成り立っています。

これくらいの作品量では、
サラリーマン時代の恨みは消えないとエッセイで言ってました。

こわ‥。

そんな怖い話が

「静かなる発狂」という短編にあります。
これは、オチが面白かったですね。

主人公Aには、Bという近所に優秀な同級生がいて、
何をやっても、わずかの差でBを超えられません。
わずかの差というのがミソなのです。

永遠のライバルとでもいうのでしょうか。

その目障りな?Bは、小中高、大まで一緒。

ちょっとの差で、自分よりいつも成績のいいB。

なんと選んだ就職先まで一緒。

2人は、他の何十人もの受験者と共に就職試験を受けます。

主人公は合格。
当然、Bも合格してるはず。
完全な学力試験です。

まだ内定通知の来ないBは元気がありません。

「俺が受かったんだから、お前も合格に決まっているよ」と主人公は友人を励まします。

ところが、Bは不合格の通知をもらいます。

まもなく、Bは自殺してしまいました。

本番はここから。

Bを落としたCという会社で待ち受ける主人公の運命とは??

次回に続きを書きます。